プロレス会場に女性ファン増加、その要因は?

もえプロ 女子のための
『もえプロ 女子のための"萌える"プロレスガイドブック』
清野茂樹,能町みね子
パルコ
1,296円(税込)
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 最近、プロレスの試合会場にはある異変が起こっています。レスラー同士の意地の張り合いや出血シーンに沸く男性ファンだけが会場を埋め尽くす、というイメージは過去のもの。

「今、プロレスの会場には女子がいっぱい」

 こう語るのは、新日本プロレスの実況を担当する清野茂樹さんです。清野さんは、エッセイスト・能町みね子さんと共著で、ビギナーのためのプロレス入門ガイド『もえプロ』を上梓。その中で最近のプロレス事情の変化を紹介しています。

 試合会場で清野さんが放送席から振り返ると、目に入るのは女性ばかりとのこと。Tシャツを着てマフラータオルを持つ。大きな声で黄色い声援を贈る姿はまるでジャニーズのライブのよう。

「昔は『プロレスは血が出るから苦手』と言われがちでしたが、今はほとんど血が出ることはありません。爽やかでマッチョなイケメン系のほかに、ナルシスト系、セレブ系、アスリート系、ちょいワル系、肉食系、覆面系と、いろんなタイプがキャラを競い合っています」(同書より)

 キャラを競いあう最近のプロレスラー。清野さんが同書で紹介する選手名鑑を見ていると、そのエンタメ性が理解できるかもしれません。

 まずは、「マッチョの国からやってきた王子様」と紹介されている棚橋弘至選手。マッチョ体型のみならずサラサラなヘアースタイル、ナルシストな言動、笑った時のエクボ、試合に勝った後に披露される得技のエアギターなどキャラの濃さはかなりのもの。

「指先の動きで観客を魅了する!プロレス界のセクシィー部長」こと中邑真輔選手もインパクト大です。スラッとした背丈に小さな顔とモデル体型な中邑選手は、とにかく指先の動きが官能的。大学時代、レスリング部と美術部を掛け持ちしていたという経歴がなせる業なのかもしれません。また、中邑選手は、相手選手から対戦を要求されたときに「OK!」の意味で叫ぶ「イヤァオ!」もプロレスファンのツボを押さえているようです。

 清野さんが「まさしく、男らしさが毛穴からあふれ出る肉体派」と称する真壁刀義選手は、いつも首から約8kgのチェーンをぶら下げていますが、実は大の甘党。テレビの情報番組などでスイーツを紹介しているので、ご存知の方も多いかもしれません。なお、毎回、「おうッ、お前らーッ」で書き始めるブログは、かなりマメに更新されるなど、見た目とは裏腹に女子力の高さが際立っています。

 他にも、本書では「スターの条件がすべて揃った富裕層の代表格」のオカダ・カズチカ、「キリッとした武将顔!まさに闘う真田広之」の後藤洋央紀、「技の技術点は満点!格闘ゲームの世界を現実にする!」飯伏幸太など、清野さんの独特なキャッチコピーと共に多くの選手が紹介されています。

 確かにエンタメ性の高そうな現在のプロレス界。実際に足を運んでみると想像以上に萌えるかもしれません。

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