MM総研は、2012年度通期(2012年4月~2013年3月)の国内携帯電話端末の出荷台数調査結果を発表した。総出荷台数は前年度比2.2%減の4181万台となり、メーカー別出荷台数シェアでは、Appleが前年度比47%増の1066万台を出荷し、通期の総出荷台数として初の首位を獲得した。半期別の国内携帯電話端末の出荷台数では、上期が前年同期比1%増の2049万台、下期が同5.1%減の2132万台となった。下期にキャリアによる在庫調整の影響で伸び悩み、通期では前年度実績を割り込んだ。

一方、フィーチャーフォンからスマートフォンへの買い替え需要などにより、スマートフォン出荷台数は好調を維持。2012年度通期のスマートフォン出荷台数は同23%増の2972万台となり、総出荷台数に占めるスマートフォン出荷台数比率は71.1%となった。

2012年度通期のメーカー別出荷台数とシェアは、Appleが2011年度の2位から順位を上げ、通期の総出荷台数としては初めて首位を獲得した。ソフトバンクモバイルに加え、KDDIが取り扱いを開始したことや両社の販売施策が奏功した。結果として出荷台数は同47%増の1066万台、シェアは同8.5ポイント増の25.5%となった。半期別にみると2011年度下期から3半期連続で1位を維持している。

2012年度通期のメーカー別出荷台数

2位は富士通で、出荷台数は同21.5%減の601万台、シェアは同3.5ポイント減の14.4%となった。3位はシャープ。出荷台数は同18.6%減の585万台、シェアは同2.8ポイント減の14.0%となった。

スマートフォンのメーカー別出荷台数・シェアも1位はAppleで、同47%増の1,066万台となり、スマートフォン市場シェア 35.9%を占めた。2位は富士通で同19.1%増の387万台、シェアは同0.4ポイント減の13.0%、3位がソニーモバイルで同16.7%増の363万台、シェアが同0.7ポイント減の12.2%だった。

OS別では、Androidが同13.8%増の1899万台(13.8%増)、シェア63.9%(5.1ポイント減)、iOSが同47%増の1,066万台で、シェアは同5.9ポイント増の35.9%となった。

2012年度通期 国内スマートフォン市場のOS別シェア

2013年度について、同社ではスマートフォン出荷台数が堅調に推移すると予測。フィーチャーフォンからスマートフォンへの買い替えが進み、機能・バッテリー・使い勝手が進化した端末を求めるスマートフォンユーザーの買い替え需要も見込めると分析する。その結果、2013年度の総出荷台数は同0.9%増の4,220万台、うちスマートフォン出荷台数は同9.0%増の3,240万台で、スマートフォン出荷台数比率は76.8%になると予測している。

国内携帯電話の出荷台数推移・予測