お笑い界に激震が走った。

1月22日。昨年末から松竹芸能が大々的にプロモーションしていた期待の若手芸人コンビ「さらば青春の光」の大阪・東京での単独公演の中止が急遽、発表された。あまりの急な発表に関係者の間ではさまざまな臆測を呼んだが、その6日後の28日、松竹芸能から正式に、ふたりの専属契約解除、つまり、解雇が発表されたのだ。

この「さらば青春の光」、昨年は、ダウンタウンやナインティナインを生み出した「ABCお笑いグランプリ」で準優勝。さらに、「キングオブコント2012」でも準優勝と、着実に評価を上げ、次世代を担うコンビとして活躍が期待されていただけに多くの疑問が残る、衝撃の解雇劇だった。

テレビ局関係者はこう語る。

「正直なところ驚きました。実は、昨年のキングオブコントで優勝した『バイきんぐ』がひととおり番組に出尽くしてしまったので、準優勝の『さらば青春の光』に白羽の矢が立っていたところなんです。これから東京でもどんどん活躍すると思っていたので……」

では、なぜそのような有望コンビが事務所を解雇になったのだろうか。本人たちと親しい芸能関係者はこう語る。

「最初に思ったのが、女性関係でやってしまったか!!ということです。芸人はみんな女グセが悪いですから(笑)。気になって、報道された直後に本人たちに聞いてみたんです。でも、それは100パーセントないと否定していました。あくまで円満退社だと」

確かに、本人たちのツイッターでも「円満退社」が強調されている。しかし、関係者は続ける。

「ただ、事務所発表の『これ以上彼らの芸能活動を支えることは不可能です』のようなトラブルをにおわせるコメントを見ると、とても円満とは思えません。ほかに考えられるとしたらお金の問題ですが……」

その件に関して、別の芸能関係者はこう語る。

「松竹芸能はほかの事務所と比べて若手への待遇がいいとはいえ、大阪での仕事量は吉本に次ぐ二番手感が否めません。彼らは、これまでの“賞レースで準優勝したコンビは売れる”というジンクスほど爆発的にはブレイクせず、関西ローカルのネタ見せ番組や情報番組の仕事が続いていました。その焦りが事務所への不満に変わり、退社を申し出たのではないでしょうか」

さらに、本人たちと会社発表の食い違いについてはこう分析する。

「松竹はマネジャーと芸人の仲がとてもいいんです。芸人同士の結束力もとても固い。なので、辞めるとなったときに気が置けないマネジャーとの間や事務所のほかの芸人との間では、仲間を送り出すように、円満退社したように見えたが、会社側は退社について納得しておらず、依然、怒り心頭というケースが考えられますね。事実、松竹は今、人材の流出に頭を抱えているとも聞きますから」(別の芸能関係者)

では、気になる今後のふたりはどうなる? ある芸能事務所関係者は語る。

「移籍の噂もありましたが、すぐにはないでしょう。業界内でご法度とされる、引き抜きと思われてしまいますから。まずは、本人たちがツイッターでも語っているように最低半年から1年はフリーとして舞台などで、経験を積むことになると思います。その後、事務所を代えて、戻ってくるでしょう。彼らは実力がありますし、過去にも爆笑問題やくりぃむしちゅー、最近では東京03などが、事務所移籍や独立という流れで成功を収めています。なので、完全に消えることはないと思います」

なるほど。こちらとしては、面白く、才能ある芸人が消えてしまうのはとても残念なこと。さらば芸能界!とならないように、頑張れ、さらば青春の光