マンダリンオレンジ in hatenablog

esujiがアニメ・漫画について書くブログ。はてなダイアリーから引っ越してきました

コミティア103にてポストモダンのポリアネス vol.2 「ゆゆ式MANIAC(偏執狂)」を頒布します

前回の告知にありました、ポモアネスのvol.2が無事に発刊の運びとなりそうです。



(画像は表紙の一部)

イベント:コミティア103
日時:2013年2月3日(日) 11:00-16:00
スペース:東京ビッグサイト東6ホール と12a
サークル:ポストモダンのポリアネス
頒布するもの:ポストモダンのポリアネス vol.2「ゆゆ式MANIAC(偏執狂)」 500円
       同、vol.1 200円
       また、無料のゆゆ式に関したペーパーも配布予定です。


新刊は、三上小又著の4コマ漫画『ゆゆ式』をメインで取り扱い、
テーマを「ゆゆ式MANIAC(偏執狂)」として作品の魅力について論じています。
また寄稿していただいた論稿として、鏡塵=狂塵(@Kyohjin_Kyohjin)氏による
萌え4コマの基礎を押さえながら、その作品毎の時系列・時空間をとりまとめた
萌え4コマという「螺旋」――ゼロ年代後期から「ネクスト・ディケイド」へ」と、
すぱんくtheハニー(@SpANK888)氏により、自身のブログで話題を集めたWebマンガにおける視点移動とコマ割、そして単行本化について B?を4コマ漫画に特化させつつ今後の展望についても提案した「Web4コマ漫画の掲載論」を掲載します。

メインテーマ:ゆゆ式MANIAC(偏執狂)

   1章. 作品についての確認と本テーマ「ゆゆ式MANIAC(偏執狂)」の目的について
   2章. データから見る『ゆゆ式
   3章. 感情移入性から見る『ゆゆ式
   4章. コミュニケーションから見る『ゆゆ式
   5章. 演出(カメラワーク)から見る『ゆゆ式
   6章. テーマ総括


寄稿文
萌え4コマという「螺旋」――ゼロ年代後期から「ネクスト・ディケイド」へ(鏡塵=狂塵)
・Web4コマ漫画の掲載論(すぱんくtheハニー)

また、前号に引き続き、id:karimikarimi氏にお忙しい中、
編集後記のみ寄せていただきましたので、そちらも必見です。

中身をちょっとだけ紹介

1章は概要です。
2章のデータはこんな感じのを4巻分掲載しています。

2/3より後には広く使えるデータとして公開する予定です。
そちらには5巻掲載分も載っています。

3章の序章はこんな感じです。

 萌え4コマ作品を読み返していると、1回目よりもずっと面白く感じる作品があることに気付く。主だったストーリーがない作品が多いので、伏線の張られ方の上手さや初見では見抜きようもない機微の表現に気付いたということではなくもっと説明のし辛い感覚で、言うならば「すらすらと読めた」、「登場人物の言動に共感できるようになった」というものだ。
 私はこれを作品や登場人物への感情移入が進んだためと説明したい。これは単純に読者が登場人物を好きになった状態とも言えるが、読者と登場人物の関係がストレンジャー(見知らぬ他人)から道で会えば挨拶もする知人というものになったというのが本質のように思える。

(中略)

そして、この感情移入の経緯をもって読者は、「リアリティ」と書いて「生活感」とルビを振りたくなるような登場人物が実存しているかのような感覚や、作品への高い再読性を得ていくではないだろうか。
 この章では、その手法を支える要因について注目し、分析を行なっていく。


4章、コミュニケーションは『ゆゆ式』という作品において非常に重要な位置付けのものですが、その妙を語り尽くすにはとてもスペースが足りません。そこで本章では修復の天使こと縁さんと戦天使こと(?)岡ちのグッドスタッフを紹介。この文と一緒で、無駄にMtGネタが入ってます。
M:tG Wiki グッドスタッフ

5章は@flunky53のネタを参照させてもらったり、5巻掲載分の演出について語ったり。おうっ! らいっ!

6章は総括として、みんなもっとゆゆ式について話そうぜーってことを。
「読め。語り口のすべてをそこに置いてきた」

寄稿文は上にあるので割愛します。

無料ペーパー参加者

@tatunokosso:タイトルイラスト+ちょっとしたネタ絵
@twinkle_SA:初めての『きらら』読者のためのゆゆ式論第一
@tatsuzawa:『ゆゆ式』論と称する事実上の『けいおん!』『たまこまーけっと』論
@technomover:タイトル未定
@hachinohe:“ゆゆ式エロい学会”初級編
@toragiko:ゆゆ式いず文学
@ya53:「まなざしをさえぎるフキダシ ゆゆ式教室空間設計概要〜4巻62-63pから〜」

土曜締め切りの原稿を月曜・火曜に募集して、
これだけの本当に豪華なメンバーが集まってくださるとは。
ゆゆ式論壇としての勢いを感じさせますね。
A3用紙の裏表を使って、ぎっちぎちに詰め込んだので少々読みづらいかもしれませんが、
4コマ漫画原作のアニメ一覧の最新版も載せるつもりなので、(スペースありませんでした)
これだけ持っていくでもよし、ぜひ寄ってください。


また、冬コミのアニメ評論で覇権的勢いを見せた@tatsuzawa氏編集の
「5年たってもアブラムシ ―TVアニメ『true tears』放送5周年記念評論集―」
http://www.hyoron.org/home/tt5)を委託販売させていただきます。
総勢22名の執筆陣が参加した濃い1冊になっております。私が参加したせいで若干薄まっていますが、
それでも十分濃く、熱量のある本です。


というわけで、ゆゆ式true tearsという、よく関連の分からない2作品をそれぞれ徹底的に扱った評論本を(しかも創作メインのイベントで)2つ並べて、評論ブースの端っこでお待ちしております。

お隣はおなじみアニメルカさんなので、そちらのお買い物ついでにもどうぞー。
ポモアネスvol.2で大いに参照させていただいたマンガルカvol.1もきっと売ってます。