インターネット上に転がっている、ニュース&小ネタの正しい読み解き方とは? 今回の案内人は、ブロガー・投資家の山本一郎さん。山本さんは、無料通話などができ、「スタンプ」も人気のスマホアプリ・LINEにまつわるデマについて解説する。
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便利なツールは往々にして悪意のある人の情報発信にも簡単に使われます。LINEは利用層が中高生にも広がっていることもあってデマが頻繁にばら撒かれ、そのたびに騒動になっています。
例えば「このURLをタイムラインに投稿するだけでスタンプ無料」というデマ、あるいは「LINEが5月末に終了する」というデマ、「運営側がパトロールしてメッセージ内容を勝手に閲覧する」というデマ、いずれも絶妙に利用者の心理をくすぐる、つい「信じたくなってしまう情報」ばかりなんですよね。
それは、不安を煽る内容だったり、お得感のある話だったり、ちょっとした善意やイイ話などなどさまざまですが、人は“信じたいことを信じる”ということをよく理解できる現象でもあります。LINEも公式ブログ上で注意を呼びかけています。
もちろん、デマはLINEに限った話ではなく、それこそガラケー、アイモード時代からもずっとある話です。便利なツールにはこういう落とし穴がつき物だ、ということなのでしょう。デマに踊らされないためには、知人間で情報の確認を怠らないのが大事だといわれても、そのデマを友達に回してしまうことにもなるわけで、結局この手の話は自分自身の情報に対する選球眼のようなものを磨くしかないのでしょうね。
※女性セブン2013年6月13日号