彼のことはすごく好きなのに、なぜかエッチの相性があわない・・と悩んだ経験はありませんか?

「フィットしない」という感覚は、一度気になりはじめると、愛するパートナーとの身体的接触に嫌気がさすほど、目下の悩みとなりますよね。

そこで今回は、心理学者、B・アンジェリスの著書『好きな人に愛される人、愛されない人』を参考に、体の相性を決める要素について解明していきたいと思います。



■ムラムラする相手としない相手がいる理由

どんな男も「持っているモノ」にさほど大差はないのに、すごく引かれる人とそうでない人がいる、ということに疑問を抱いたことはありませんか?

「その秘密は、セクシャル・ケミストリーにある」、と心理学者のアンジェリスは述べています。

尊敬もできなければ、付き合いたいとも思わない男性になぜかムラムラしてしまうのは、このセクシャル・ケミストリーが悪さをしているようです。

■4つのバイブレーションとは?

アンジェリスは、セクシャル・ケミストリーを「一種の共鳴」と定義し、次のように述べています。

「音波が共鳴するように、特定の振動数をもつものが同じような振動数の「物体」に接するとき、両者の間に激しい振動が起きる。これが性エネルギーの正体なのだ」

彼によると、人間が持っている振動(バイブレーション)の種類は、「肉体・精神・知的・感情」の4つに分類でき、誰かに性的にひきつけられるのは、互いに非常に類似したバイブレーションが一つ以上あったときなのだそうです。

ただし、それは残念ながら、必ずしも「体の相性のよさ」とは一致するとは限らないようなので、セックスってとっても奥深い。

以下、セクシャル・ケミストリーを感じているのに、セックスの相性があわないケースについて考えていきましょう。

■<体がしっくりとあわない>

まず、第一に「パートナーと体がしっくり合わない」というケースがあげられます。

彼のアソコのサイズが大きすぎてうまく入らない、小さすぎて何も感じられないといった不満がその例ですね。

このケースは、「肉体的な違いがそれほど極端でなければ、セックスの際にうまく調節することが可能」とのこと。そのため、二人の努力次第では、まだ救いようがありそうです。

■<頻度があわない>

性の不一致の第二の原因は、「セックスを求める頻度がパートナーと異なる」ことです。

「私は夜セックスをしてから寝たいのに、彼が疲れてすぐに寝てしまうの。でも、翌朝むくっと起きて、寝ている私の体で勝手にセックスを始めるの。なんか悲しくなっちゃう。」

このように彼氏のタイミングでしかセックスができないことで悩んでいる女子の声もよくききます。

このことについてアンジェリスは「専門家の指導と2人の率直な話し合いによって乗り越えられる」としています。

人がセックスを望んだり、望まなかったりするのには、理由があるので、頻度の不一致で悩んでいるカップルは、一度真剣に話し合ってみるといいかもしれませんね。

■<スタイルがあわない>

性の不一致の第三の原因は、「セックス・スタイルの違い」です。

「人はそれぞれ、自分の個性を反映したセックス・スタイルを持っており、それは、過去の性体験、子供の頃からのセックスに関する心のプログラミング、自分の体への満足度、自信度、セックスについての知識などを反映している」と語るアンジェリス。

このスタイルが、パートナーと近ければ近いほど、ふたりの相性はよくなるし、逆に、違えば違うほど、相性は悪くなるのだそうです。

ここも話し合いである程度改善が見込めるので、お互いのスタイルのいい部分を組み合わせていきましょう。



■<誰としても「感じない」>

そして最後に、「いまだかつてセックスで快感を得たことがない」というケースについても触れておきます。

アンジェリスは、性に対して解放的になれるかどうかは、親子関係が密接な関わりをもっていると話しています。

「親からセックスに対する否定的なプログラミングを受けて育った場合、意識的に性的魅力を感じない相手と恋をすることによってセックスを避けてしまうことがある。この場合は、自分自身のプログラミングを修正する必要があるだろう」

セックスは他人の体を自分の中へ受け入れる、とても親密な行為。単に相手の体やスタイルに問題があるといったことだけではなく、互いの生育環境も大きく影響してくるようです。

■おわりに

セックスは私たちの肉体だけでなく、知性や感情とも密接なつながりをもっているため、まさにその人自身を映す鏡ともいえるでしょう。

性行為を恋愛の一部ととらえるのであれば、相性が一致しているかどうかは、ふたりにとって重要な問題なのです。恥ずかしいからと言ってうやむやにせず、愛するパートナーときちんと話し合いの機会を設けてみるといいかもしれませんね。

参考文献:B・アンジェリス『好きな人に愛される人、愛されない人』三笠書房

(さとみん/ハウコレ)