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倉内太の愛してる爆笑盤(第7回)

連載
皿えもん
公開
2013/06/20   15:00
更新
2013/06/20   15:00
テキスト
文/倉内太


アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! 倉内太が、愛しているからこそ言いたくなる〈こいつバカだー〉盤、聴くと爆笑してしまう盤を紹介します! なんとなく鬱々した時、飽き飽きした時、笑えなくなった時にどうぞ!



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遠藤賢司 『東京ワッショイ』 ベルウッド



今日は『東京ワッショイ』を目覚ましにして、おはようございます。
このアルバムの第一声は、
〈甘ったれるなよ 文句を言うなよ 嫌なら出てけよ 俺は好きさ すすす好きさ東京〉
目が覚めます。07:00

ジャケットがカッコイイ。横尾忠則さんのデザインだそうです。
このジャケットではギブソン・レスポール・デラックスというエレキ・ギターを持っている遠藤賢司さん。
遠藤さんはアコースティック・ギターを持っている姿が超カッコイイけど、このようにエレキ・ギターを持っている姿は(パンダを抱きしめていたとしても)カッコイイ。

東京ワッショイは〈東京サイド〉と〈宇宙サイド〉に分かれています。
生きている人はみんな〈生きること中毒〉になっている。

シンセサイザーやコーラス・シミュレーションが多く使われ、宇宙を音で表現。
〈東京サイド〉と〈宇宙サイド〉が終わって、その後にボーナス・トラックとして弾き語り曲が収録されています。

“終わりの来る前に”
この弾き語りで宇宙を感じます。
ギター一本でこんな危ないものが作れるとは、恐ろしいことです。
ギター一本というか……正直あんまりギターも聴こえないような音。声だけです。
僕はボブ・ディランの〈雨の日の女〉という歌が好きで好きで、すべての歌はこの曲からちょっとずつ引用して出来ているんじゃないかなと思った時期さえありました。
“終わりの来る前に”は〈雨の日の女〉と同じ曲なんじゃないかなと思った時期さえありました。

丸尾末広の漫画「DDT―僕、耳なし芳一です」と合わせて聴くとちょうど良い。
みんなこの曲に一度は打たれれば良いのに。



PROFILE/倉内太



83年、埼玉生まれのシンガー・ソングライター。2005年よりバンド活動を開始。2008年に倉庫内作業員のアルバイトに採用されたことがきっかけとなって意欲的に曲作りを始め、弾き語りライヴも行うようになる。2009年に自主制作でファースト・アルバム『倉内太と彼のクラスメイト』をリリース。2012年5月に倉内太&ネイティブギターを結成し、バンドでのライヴ活動もスタート。2012年9月に店舗限定でシングル『LIKE A RHYTHM GUITAR』を、11月に初の全国流通盤となるアルバム『くりかえして そうなる』を発表。そして今年5月にセカンド・アルバム『刺繍』(DECKREC)をリリースしている。 今後の予定は、6月23日(日)に下北沢インディーファンクラブへ出演(13:30〜@無印良品)。さらに6月27日(木)には下北沢 風知空知にて、倉内が音楽を担当した三浦直之(ロロ)監督作「ダンスナンバー 時をかける少女」の上映イヴェント〈MOOSIC LAB×DECKREC×ロロ presents『ダンスナンバー 時をかける少女ナイトニッポン』〉にてライヴを行います。その他最新情報はこちらのサイトでチェック!



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