初めての場所に行く場合に、カーナビやGoogle MAP、スマートフォン用ナビアプリなどを使って行き方を調べるのは日常生活の上で、もはや当たり前の行為。そんな便利な地図は一体どうやってつくられているのか? そこで、地図製作会社株式会社ゼンリンの広報室山口さんにお話を伺ってみた。
まず地図はどうやってつくっているのだろうか?
なんと、住宅地図の調査は今でも調査スタッフが歩いて情報を集めているとは! ちなみにカーナビ向けのデータ収集では専用の計測車両を導入し、全国を走行しながらカメラで道路を撮影しているという。いずれにせよ、その作業には大変な苦労があると想像されるが……。
地図というものは1枚の平面上に描かれているように見えるが、分解すると幾重にも重なるレイヤ(階層)をもった構造になっている。そして必要なレイヤを選択して組み合わせることで、用途や目的に応じたオーダーメイドの地図を作成することが可能になるらしい。具体的にはどのようなオーダーメイドの地図があるのだろうか?
ところで気になるのは、情報の更新頻度。いったいどのくらいの間隔で更新しているのだろうか?
これだけテクノロジーが進んだ時代でも、足で稼いだ情報でつくられている地図。ゼンリン創業者である大迫正冨氏は「地図は添え物ではなく、最も重要な情報源だ」と、地図づくりに生涯に捧げた。その先見の明は、まさに現代を表している。