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NTTドコモから「2013年春モデル」として2月9日に発売予定の最新Xperiaスマートフォン「Xperia Z SO-02E」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)。
今回は、このXperia Zを最近日本で発売されたXperiaスマートフォンとスペック比較してみました。大型モデルのみに絞っています。
■筐体デザイン
今作では背面にガラス素材を使ったところが大きな特徴です。直線的なデザインでXperiaらしさは多少損なわれた気もしますが、美しさは健在です。
ボディーはかなり大きくなりました。特に縦はNX/acro HD世代とくらべて1cm以上も長くなっています。横幅も増しているので、より片手操作が大変になったのは間違いないでしょう。一方、厚みはさらに薄くなり、歴代最薄(?)の7.9mmのフラットボディーになっています。
■ディスプレイ
ディスプレイが大きく進化しました。大きさは5インチに、解像度は1920×1080ピクセルのフルHDへ。大型・高精細な画面となり、より迫力のある映像が楽しめるようになりました。1画面内に表示可能な情報量も多くなっています。
Xperia AX/VLから採用された”OptiContrastパネル”や、”Direct Touch技術”、”Mobile Bravia Engine 2”は引き続き採用されています。それ以前のモデルと比べ、映像はより鮮やかで外光下の視認性も高く、タッチ感度も向上しています。
■動作・通信
Qualcommの現行最新チップとなる「APQ8064」が採用され、CPUコア数が4つになっています。Xperiaスマートフォンでは初のクアッドコアCPU搭載機ということになります。
GPUは一世代前のAdreno225と比べ3~4倍の性能を持つとされるAdreno320を搭載。メモリーは2GBと倍増し、安定性の向上に期待できます。
OSがAndroid 4.1になったことも大きく影響すると思います。JellyBeanでは”プロジェクト・バター”によって、これまでよりもなめらかな操作性が実現されています。
通信面ではLTEに対応しています。Xperia AX同様、ドコモ版では一部エリアで提供されている下り最大100Mbpsの、より高速な通信が利用可能です。
■ストレージ
内蔵ストレージは16GBで変化がありませんが、外部メモリーとして最大64GBまでのmicroSDXCに対応しました。64GBのmicroSDカードは、安いところでは8000円程度で購入することができます。
容量だけではなくeMMCのバージョンが4.5となり、ストレージの読書速度が向上しています。メーカー公称でeMMC4.41のXperia GXと比べ書き込み速度で1.5倍以上、読み込み速度で2倍高速であるとされています。
■カメラ
センサーがXperia初の「Exmor RS for Mobile」になったことが大きなポイントです。感度の向上やノイズの低減などに加え、HDR動画撮影に対応しました。白とび・黒つぶれの少ない、自然な色の動画が撮影できるとされています。ほか、連写モードや追尾フォーカスなどの機能が追加されています。
フロントカメラも画素数が220万画素に向上し、かつ裏面照射型CMOS「Exmor R for Mobile」が採用されています。暗い所での撮影に強くなりました。
■基本機能
防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信の4機能は当たり前になってきました。さらに、NFC(Type A/B)にも対応し、ソニー製AV機器との連携など、NFCを使ったソリューションを利用することができます。
■バッテリー
容量が2,330mAhに増大しました。動作時間が連続通話(3G)で約640分、連続待受(3G)で約480と、大幅に向上しています。
しかし、これはディスプレイが消灯している状態での値なので、通常使用時の電池持ちについては未知数です。5インチの大型画面を搭載しているので、あまり期待し過ぎないほうが良いかもしれません。
■その他
リアカバーが取り外せないので、バッテリーの着脱ができないのが玉にキズです。ヘビーユーザーでなくとも最近では予備バッテリーを持ち歩く人が増えてきているので、これは痛いところですね。
また、いつになってもキャップレス防水が実現できないのも気になるところです。デザインや耐久性の問題かもしれませんが、使いやすさを考えるとやはりキャップは無い方が楽で良いです。
■まとめ
短時間で作成したので間違いがあるかもしれませんが、大体こんな感じです。今作はXperiaスマートフォン初のクアッドコアCPU搭載機であったり、画面解像度がFHDに飛躍的に向上したり、新型のイメージセンサーを採用するなど、技術的な進歩が多く含まれたモデルとなりました。ソニーモバイルが誕生して初めて1から開発したモデルということもあってか、外観もガラス素材を使ったりカラバリにパープルを入れるなどチャレンジ精神旺盛で、なかなか楽しめる内容となっています。不具合さえ出なければ(特におサイフケータイ周り)、この春のベストバイと言って良いのではないでしょうか。
記事執筆:ゼロから始めるスマートフォン
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