芸能

地井武男さん 四十九日法要が終わっても納骨できない事情

 6月29日、心不全のため都内の病院で亡くなった地井武男さん(享年70)。緊急入院からわずか5か月、あまりに早い訃報に、ファンばかりか、関係者も言葉をなくした。

 地井さんは、2001年6月に前妻・佐和子さん(享年61)を乳がんで亡くし、2004年に佐和子さんの友人である12才年下のモデルだった三樹子さんと再婚した。

 そんな地井さんの遺骨は、四十九日法要後、千葉県内の公園墓地にあるお墓に納められる予定だった。それは地井さん自身が建てたお墓で、そこにはすでに前妻・佐和子さんが眠っている。その墓に、自分の骨を入れてくれるよう、生前、地井さんは三樹子さんにお願いしていたのだという。

 しかし、いまだ地井さんの遺骨は、三樹子さんの自宅にあるままだ。

「納骨は、もう少し落ち着いてからにしようと思っているんです。涼しくなったころ…10月ごろにしようかな…」

 三樹子さんは地井さんの友人たちにそう明かしていたというが、地井家を知る人がこう話す。

「前妻の佐和子さんは亡くなる前に、“お父さん(地井さん)をよろしくお願いします”と、三樹子さんに託したそうなんです。三樹子さんにとって、地井さんの納骨は、愛する夫を前妻の佐和子さんの元に返すようなものですが、三樹子さんは今では、それが自分のいちばんの仕事だと思っているはずです。でも、もうひとつのお墓の問題もありますし…、整理に時間がかかっているんじゃないでしょうか?」

 もうひとつの墓──それは匝瑳市内にある実家のお墓のことだ。地元を愛し、観光大使まで務めたものの、地井さんは何十年もの間、実家と疎遠になっていた。実際、前妻の墓は、同じ千葉県内とはいえ、そこから40kmほど離れた場所に建てている。

「もう何十年も前のことですが、地井さんのお兄さんは40才ぐらいで亡くなったんです。白血病でした。ご長男でしたから、地井家代々のお墓に入ったんですが、奥さんがある宗教の熱心な信者だったんです。その宗教に従って、葬儀もしない、線香もあげない、という人。地井さんとしては理解できない部分が多くて、兄嫁が継いだ実家とは疎遠になっていったんです」(前出・地井家を知る人)

 本来なら亡くなった兄が入った地井家の墓は、長男の嫁であるこの兄嫁が管理するのだが、宗派が違うということから、ほとんどしていなかったようだ。代わって地井さんの母が墓守をしてきたが、14年ほど前に他界。兄夫婦の子供はひとり娘ですでに嫁いでしまっているため、それからは、地井さんが兄嫁に代わって墓を守ってきたという。

「疎遠でありながらも、十数年にわたって墓守をしてきた地井さんの思いを考えれば、奥さんは託された遺志をなんとか継いでいきたいと考えていると思いますよ。でも、その兄嫁とはほとんど面識はないでしょうから、どうしていいのか悩んでいるんでしょう」(前出・地井家を知る人)

 つまり三樹子さんは、前妻の墓に夫を入れるという以外に、縁薄い夫の実家の墓の世話という新たな問題を抱えていたのだ。

※女性セブン2012年9月20日号

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン