命をつなぐバイオリン

歌手の河村隆一さんが12日、都内で行われた映画「命をつなぐバイオリン」のヒット御礼イベントに登場しました。
■「命をつなぐバイオリン」
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同映画は第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに侵攻されたウクライナで戦争に翻弄されたユダヤ人の少年少女が生き残りを賭けて音楽に向き合うというヒューマンドラマ。隆一さんは、大人の都合が子どもたちの未来を振り回していると話しました。

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「子どものころに見た景色がその後の人生に影響する。戦争を経験した子どもたちはどんな大人になるかと考えると、(子どもたちが)背負う人生を大人の都合で決めていいのだろうか」。

また、テクノロジーが発達した現在だからこそできる手の差し伸べ方があるともアピール。

「以前はインターネットもないから、わからないことも多かった」と後から情報を知ることで、どこか他人事になる部分があったのではないかと指摘します。「でも今は実際に見ることができる。手を差し伸べるネットワークが大切」。世界中の出来事をリアルタイムで知ることができる今では、自分が直接その場にいないような人災や天災に心を寄り添わせることができます。

■LUNA SEA活動再開で感じた音楽の力
戦争に翻弄される中、音楽を見失わない主人公たちの姿が印象的な映画ですが、隆一さんも音楽の力を様々な場面で感じると言います。

ロックバンドLUNA SEAの活動再開を後押しした理由は、ファンが「過去の記憶を守ってくれ、もう一度ステージに上がってほしいと熱望していた」から。およそ10年という活動をしていない期間があったにも関わらず冷めることのなかったファンの思いと向き合うことで責任も感じたと振り返っていました。

すでに映画を見ていたにも関わらず、今回のイベントのためにもう一度見たという隆一さん。「命をつなぐバイオリン」はヒューマントラスト有楽町にて公開中です(全国順次公開)。


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