今月、10月21日に東京国際フォーラムで、24日には代々木公園で大江戸骨董市が開催される。
この大江戸骨董市は、毎月第一・第三日曜日には東京国際フォーラムで、第二・第四水曜日に代々木公園で、と定期的に開催されているもので、焼き物や掛け軸などの和骨董から、時計、アンティークジュエリー、洋画などの洋骨董、さらには着物やおもちゃ、版画、茶道具など、じつにバラエティに富んだ出店が魅力のイベントである。
しかしこの「骨董市」という存在は、フリーマーケットのように多くの人に受け入れられているかというと疑問もある。「限られたマニアだけが訪れ、素人には敷居が高い」「怪しい物をつかまされるんじゃないか」「ぼったくられるんじゃないか」という心配も少なからずあるように感じるが……。
そこで今回は心から骨董市を楽しむために、大江戸骨董市実行委員会の浅野さんに、“初心者向け骨董市の歩き方”をアドバイスしていただいた。
「まず初心者の方には、品物の歴史的な背景、適正価格、相場などその品物についての基本的な知識を知っていただきたいですね。そうすればそういった不安は取り除かれると思いますよ。そのためには、興味のある品物を手に取ってみたり、その品物について質問してみたりと、店主の方と積極的にコミュニケーションをはかることが大切です。そうしているうちに、店主の方も色々と教えてくれるようになり、商品知識も深まってきますし、品物の相場というものも分かってきます。それでも不安なときは、大江戸骨董市の場合、私たち事務局も常駐していますので、私たちに聞いていただければ、相場などについてアドバイスいたしますよ」
大切なのはその品物についての知識を得ること。当然といえば当然のことである。では、掘り出し物の見つけ方、欲しい物の探し方は?
「やはり幾度か足を運び店主の方とコミュニケーションを繰り返すことですね。そうすれば、そのお客さんが探している品物を見つけてきてくれたり、取っておいてくれたりすることもあるので、掘り出し物や欲しいものが見つかる確率は高くなります」
なるほど、適正価格で手に入れるためにも、良い物を探すためにも、とにかく店主の方とのコミュニケーションが、なによりも大切のよう。そう簡単には掘り出し物など手には入らないというワケだ。
芸術の秋といわれるこの季節、たまにはいつもと趣向を変えて、骨董市に足を運んでみてはいかがだろうか。とくにこの大江戸骨董市は屋外での開催なので(雨天の場合は中止)、秋晴れのなか、お散歩ついでにちょっと立ち寄ってみたい。