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Apple Geeks 第122回

Google「Chromecast」と「Apple TV」、どこが違う?

2013年07月26日 21時30分更新

文● 海上忍(@u_shinobu

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

Apple TVより小さくて安い「Chromecast」登場

 米Googleが24日(米国時間)、スティック型デバイス「Chromecast」を発表した。USBメモリをひと回り大きくした程度のボディは34gと軽量、インターフェースはHDMI端子のみという潔さだ。どのような薄型テレビでも、HDMI端子さえ装備されていればYouTubeなどのコンテンツを視聴できる。ただしリモコンは付属せず、操作はスマートフォンやPCから行なうスタイルだ。

Googleが米国で先行発売したスティック型デバイス「Chromecast」。内部では簡易版Chrome OSが動作する


 Googleといえば、薄型テレビに検索機能などを持たせた「Google TV」を推進していたはずだが、今回のChromecastはその試みをまるで存在しなかったかのように置き換えている。薄型テレビにアドオンするタイプのメディア受信デバイスであり、35ドルというチャレンジングな価格設定も行なわれた。スタートダッシュを成功させるためか、先行発売される米国市場ではNetflixを3ヵ月間無料で利用できる権利(24ドル相当)も付けられた。

Google TVの機能を内蔵した液晶テレビ「Sony Internet TV」

BDプレーヤーにGoogle TV機能を内蔵した「Sony Internet TV Blu-ray Disc Player」

 その他の機能は関連記事を参照いただくとして、当コラムとして注目したいのは「Apple TVとの相違点」および「Google流アプローチの利点」だ。Mac/iOSデバイスユーザーは機能面に大きな差がなければApple TVを選ぶところだが、iOSデバイスおよび(Mac版)Chromeのサポートを明言していることからすると、デザインやUIの統一性に目をつぶればChromecastも十分選択肢となりうる。

「Apple TV」

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