アカデミー賞で演技部門を制したダニエル・デイ・ルイス、ジェニファー・ローレンス、アン・ハサウェイ、クリストフ・ヴァルツ(Photo by REUTERS/Mike Blake)
 アニメーター・声優・コメディアンなどとして活動している『テッド』のセス・マクファーレン監督が司会を務めたアカデミー賞の受賞式。監督の寸劇など名司会っぷりも去ることながら、“映画と音楽”をテーマにくり広げられたミュージカル映画のパフォーマンスや『007』50周年記念の歌唱などで大いに盛り上がった。そんなステージの模様や授賞式のハプニング、アフターパーティである“ガバナーズ・ボール”の模様をお伝えしよう。

■授賞式のステージ



司会を務めたのはセス・マクファーレン。素晴らしい司会ぶりにも関わらず、「アカデミー賞の破壊を阻止するために来た」と登場した『スタートレック』のカーク船長(ウィリアム・シャトナー)から公開ダメ出しを受ける羽目に。




プレゼンターとして、アベンジャーズの面々やハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)も登場。ラジー賞で『トワイライト』が7冠に輝いた翌日、粛々と役割を果たすクリスティン・スチュワートのメンタルにあっぱれ。




50周年を記念した『007』メドレーではシャーリー・バッシーが『ゴールドフィンガー』を、アデルが『スカイフォール』を熱唱。出産で休養していたアデルがアメリカのテレビでパフォーマンスを披露するのは2012年のグラミー賞以来初めて。大舞台で見事復帰を果たした。



歌曲賞にノミネートされた『テッド』の『Everybody Needs A Best Friend』を歌うノラ・ジョーンズは、「私の友人であるセスがホストを務めるこんな名誉ある授賞式でパフォーマンスできるなんて、絶対に一生に一度の経験よね」とコメント。






怒涛のミュージカルメドレーのトップバッターは『シカゴ』より『All That Jazz』を披露したキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。続いて登場したジェニファー・ハドソンが『ドリームガールズ』の『And I Am Telling You』を聴かせて、ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、ラッセル・クロウらが『レ・ミゼラブル』メドレーを歌い上げる。豪華すぎるステージに会場からは万雷の拍手が。



アカデミー賞助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイに、同賞を争ったエイミー・アダムスが祝福のキスを贈った。




主演女優賞で名前を呼ばれ、壇上に上がろうとして転ぶジェニファー・ローレンス。プレゼンターのジャン・デュジャルダンのほか、ヒュー・ジャックマンからも手を差し伸べられるモテっぷりは羨ましい限り。


■受賞者たち


作品賞を受賞した『アルゴ』のプロデューサーであるジョージ・クルーニーとグラント・ヘスロヴ、ベン・アフレック監督、そして途中まで作品賞のプレゼンターだったジャック・ニコルソン(途中、本当のプレゼンターとして、ミシェル・オバマ大統領夫人が中継で登場)。



監督賞をはじめ、最多4冠に輝いた『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のアン・リー監督。2005年の『ブロークバック・マウンテン』に続き、2度目の監督賞受賞となった。



『ジャンゴ 繋がれざる者』のクエンティン・タランティーノ監督は2度目の脚本賞を獲得。こちらは『パルプ・フィクション』以来、実に18年ぶりとなる。






すっかり緊張が解けた演技部門受賞者の人たち。中央で爆笑する女優二人に引っ張られるかのように笑うダニエル・デイ・ルイスとクリストフ・ワルツは貴重かも。


■ガバナーズ・ボール


『リンカーン』のスティーブン・スピルバーグ監督と同作で主演男優賞を獲得したダニエル・デイ・ルイス。当初は作品賞の大本命だったが『アルゴ』の追い上げが凄まじく2部門の受賞にとどまった。



こちらは『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督とアン・ハサウェイのツーショット。作品は助演女優、録音、メイク・ヘアスタイリングの3部門で受賞した。




『世界にひとつのプレイブック』のブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンスはそれぞれ家族とともにアフターパーティ。お母様がどちらも小柄です。クーパーママ似てる…。


 授賞式からアフターパーティまでの様子に続き、次回はレッドカーペットに集った俳優陣やカップルも紹介。お楽しみに。

(Photo by REUTERS/Mario Anzuon/Mike Blake/Lucas Jackson)

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