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KNOCK OUT MONKEY『How long?』インタビュー

KNOCK OUT MONKEY 『How Long?』 インタビュー

暴れ猿、覚醒。

かつてDragon AshのOAを務めたなんばHatchでのワンマン、周りのバンドに出し抜かれていた時代の葛藤、客席にいたバンドマンとの約束、最強の武器となる新作、ロックシーンへのメッセージ等。今回もメンバー4人揃い踏みで熱く語ってもらった。

でも「怒られるような生き方してきたよな」と思い出して(笑)

-- 前作 『Wonderful Life』『Greed』以来のインタビューですが、GLAYからまだ対バンの話は来てないですか?

一同:(笑)

亜太:まだ面識もない……(笑)。

--先日の【スペースシャワー列伝100巻記念公演 ~第107巻 鬼退治の宴~】はいかがでした? TOTALFAT、FUZZY CONTROL、Hello Sleepwalkersとの対バンは。

w-shun:めちゃめちゃ楽しかったですね。久々に全員で打ち上げ出て酒呑んで! 逆に他のバンドがあんまり呑んでなくて、しょんぼりして早めに解散みたいな。「あれ、予定と違う」と思って。

dEnkA:俺らだけエンジンフル回転でしたから(笑)。

w-shun:「楽しいなー!」とか言って。

dEnkA:結構珍しいんですよ、僕たちが打ち上げで初っ端からやる気を出すのは。いつもは様子見タイプなのに、結構あの日はリードオフマンだったんだよね?

w-shun:舵取れずに終わったけどな(笑)。

--前回のインタビューでナオミチさんが「対等な条件でツーマンしたい」と仰っていたTOTALFATはいかがでした?

ナオミチ:TOTALFATとの対バンはめっちゃ久々だったんですけど、やっぱり彼らも常に進化してますし、前に観たときの印象とまた変わってましたし、やっぱり面白いバンドだなと思いましたね。また次いつやるか分からないですけど、そのときはこっちも進化してたいし、あっちも進化してるんでしょうし、そういう関係性でいられたらいいなと思いますね。

--そういう対バンも繰り返していく中で、今は「今回は勝ったな」みたいなことを思ったり、逆に悔しい想いをして帰ることもある?

w-shun:そうですね。感覚としてそこは昔から変わらない。「今日はやったろう」と思う日ももちろんありますし、「くっそー」って思うときもありますし。ツアー終わってから対バン形式のライブにわりと多くお誘い頂いたんですけど、毎回そういう風になるからすごく気も引き締まるし、どこが良くてどこが良くなかったのかも見えてくる。それが自分たちのツアーにも生きてくるし。

--あと、KNOCK OUT MONKEYの場合は「メジャーに行った」というハードルがあるじゃないですか。そういう目で見てくるオーディエンスもいる。そこについてはどう思いますか?

w-shun:どうなんですかね? もちろんクオリティのことを考えたりとか、受け手のことを考えた時期もあったんですけど、そこばかりに目を向け過ぎてプレイが疎かになったりとか、思うようにしっかりと声が出なかったりとか……っていうことにもなりかねなかったので。だったら自分たちが一生懸命考えて作って大事にしてきた曲を精一杯表現して、ぶわっ!ってやったところで初めてお客さんを見るほうがよほど正当性はあるんじゃないかな。それほど曲を信用してあげるというか。それがメジャーに来て学んだこと。お客さんがどう受け取ってるかっていうのは、逆にあまり気にしなくなった。ただ自分の言いたいこととか表現したいことをフルで出せたかどうか。そこに重きを置いています。

--「KNOCK OUT MONKEYはまだまだ凄いことになる」と確信したライブがありました。かつてDragon Ashのオープニングアクトを務め、憧れていた大阪なんばHatchでの ワンマンライブ。実際にやってみていかがでした?

dEnkA:…………必死でした! すごく集中しようと思って。格好良いところを見せなきゃとも思ったし、それをやることが楽しかった。「わーい!」って楽しんだ感覚は全くなくて、良いパフォーマンスをすることに集中することを楽しみました。

亜太:Dragon Ashの前座やらせてもらったときは、1曲目をプレイしたときのどアウェー感が凄かったですけど、それとは真逆となる自分たちのワンマンなんで。僕らを求めて来てくれたお客さんたちがワァー!って沸いてくれることへの単純な興奮と感動はありました。まぁでも僕はそれより楽屋の居心地の良さに感動しましたね。

一同:(笑)

--「広いなぁ!」みたいな。

亜太:その広い楽屋を自分たちだけで使えている感動。なんばHatchを自分たちだけで回しているというか、使えているっていうことに裏側でも感動してました。今まで諦めずにやってきてよかったなって、しんみりと。

--急遽1曲追加でセットリストになかった「Primal」を披露する場面もありましたけど、あれはどういう流れで?

KNOCK OUT MONKEY - Primal (Official Music Video)
KNOCK OUT MONKEY - Primal (Official Music Video)

w-shun:「Sunrise」で締めるんですけど、その直前まで元気な曲でいこうと思っていて。それで「Flight」から「Sunrise」で終わり。「アンコールはしたくないし」って感じだったんですけど、結構「Flight」でぶち噛ましても「おら、もっと来いやー!」って声が聴こえて、別にその人が悪いってことじゃないんですけど「なんだ?コノヤロー!」みたいなテンションになってしまって。あの日は1日通してわりとガラが悪かったんです(笑)。でもそんな素の自分を出せるのがすごく嬉しくて。やっぱりライブって何があるか分からないから面白いんであって、一瞬「怒られるかな?」って思ったんですけど、でも「怒られるような生き方してきたよな」と思い出して(笑)。スタッフの顔は見えてたんですけど、「怒られるのは分かってるけど、ちょっとワガママさせて」と。あの大事な場所でそれができてよかったなって。自分たちらしいことを。

ナオミチ:でも本当に急遽やることになったから、その場で曲名を言われたんですけど「え、Primal? Climber? どっち!?」みたいになっちゃって。

dEnkA:僕、もう次の曲のチューニングが違うギターを持っていたんですけど、「え、マジか?」ってまた元のギターを担ぎ直すっていう(笑)。

--実際、あとで怒られたの?

w-shun:いや、面白がってくれてました。なんて理解のある音響会社と照明入れたんだと思って! 多分そこで怒られてたら「なんだよー。わかってねぇなー」みたいな感じだったと思うんですけど、怒られなかったから「ちょっとやり過ぎたなー」って自分で反省することができた(笑)。

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Music Video

KNOCK OUT MONKEY「How long?」

How long?

2014/11/19 RELEASE
JBCZ-6011 ¥ 1,980(税込)

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Disc01
  1. 01.How long?
  2. 02.If you fly

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