国内

放射能におびえる東日本と、黄砂の猛威にさらされる西日本

 東日本は放射能におびえる生活が続いているが、西日本では、黄砂が猛威を振るっている。「子供の喘息がひどくなってきました。車についた砂は、細かすぎてなかなか落ちません」(福岡・主婦)、「先月末ぐらいから、特にひどい。マスクなしで外出できません」(長崎・コンビニ店員)

 黄砂は、中国の西に位置するゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などの乾燥地域の砂や鉱山物質が風で数千mの高さまで巻き上げられ、偏西風にのって拡散する現象。中国国内だけでなく、韓国や日本にも飛来し、日本では、今年は3月20日に初観測されている。

「かつては黄砂が観測されるのは西日本が中心だったんですが、最近は東日本でも観測されるようになり、今年はすでに青森や仙台でも黄砂が観測されています」

 そう話すのは、黄砂の健康への影響を研究している大分県立看護科学大学生体反応学研究室・市瀬孝道教授だ。しかも今年は黄砂が大量にやってくる可能性が高いという。中国に詳しいジャーナリストの富坂聰氏の話。

「今年は中国の山東省で昨年9月から今年1月までの平均降水量が12mmという200年に1度の大干ばつに見舞われています。雨が少ないと黄砂の量は増えますので、もちろん日本にやってくる黄砂も例年以上に増える可能性があります」

※女性セブン2011年4月28日号

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