Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

対談:佐々木正人(生態心理学者)×塚本由晴(アトリエ・ワン)より塚本由晴さんのことば

 それはたまたま見た、養殖の牡蠣が痩せているというテレビのドキュメンタリーに出てきた言葉でした。牡蠣が痩せていく直接の原因は、牡蠣の食料となる植物性プランクトンの減少なんだけども、今度はなぜプランクトンが減るのかがわからない。養殖筏をプランクトンの豊富な場所に移動するとかの対応も次第にきかなくなってきて、困り果てたある養殖家が海から見える山と川に原因があるのではないかというので山に登ってみた。すると、山に雑木林はなく、金になる建築用の木ばかりが植林されていることがわかった。植物性プランクトンは雑木林に蓄えられた水が川となって海に注ぐところに発生する。そこで養殖家たちは樹種を増やすように林野庁に掛け合ったのだけれども相手にされず、自分たちで山に植樹を始めた。

佐々木正人『レイアウトの法則─アートとアフォーダンス』所収
http://www.amazon.co.jp/dp/4393360281/


「トーキョーワンダーサイト」小崎哲哉 - REALTOKYO - Out of Tokyo

芸術を取り巻く環境についての見識もあり、考え方は(「ポピュリストでタカ派」と言われる父親とは違って)リベラルであるような印象を受けた。それを証し立てるようなエピソードが、ほかならぬ都知事が書いた「若者がこの国を愛するために」というエッセイに出てくる(『文藝春秋』2006年7月号)。網野善彦の学説を「画家である四男」に教えられたというのだ。網野といえば、定住民、農工業、支配階級、成人男子を中心に書かれた「正史」に異を唱え、漂泊民、「山野河海に関わる生業」、被差別民や女性、老人、子供を中心とした日本史を打ち立てようと試みた異端の歴史家である。そんなバリバリ反体制の研究者を、「一般に言われているような反天皇学者ではない」と正反対に誤読するあたりがご愛敬だが、石原慎太郎網野善彦を読ませるという荒技は、余人をもってはなしえなかっただろう。


だからと言って、この人事が肯定されるわけはもちろんない。多くの識者が指摘するように、公的機関における身内の登用は倫理的にあってはならないことであり、公人たる知事は一般的な良識に照らし合わせて行動すべきである。だが、それ以上の問題があると僕は思う。これまでのTWSの活動を見る限り、冒頭に掲げた「ミッション」が十全に果たされているとは言いがたく、それはこうした人事にも因ると思われるからだ。CAとはすなわちアドバイザー的な役割であり、建築が専門で必ずしも現代美術に明るくない今村館長には必要な存在ではある。しかし、延啓氏を含む複数のアドバイザーの助言は、有機的に機能していないように見える。他の美術館や商業ギャラリーとの差別化がなされていない展覧会がいくつもある。動員をはかる工夫も成功しているとは思えない。現代音楽のコンサートも行われているが、美術との交流はあまり図られていないようだ。非常にもったいない。

http://www.realtokyo.co.jp/japanese/column/ozaki0154.htm
http://www.realtokyo.co.jp/japanese/

逆さ地図=環日本海諸国図

◇ 環日本海諸国図 - aki's STOCKTAKING
 http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/000584.html
◇ ネイティブ・ジャパニーズを探して - Native Heart
 http://native.way-nifty.com/native_heart/2005/07/post_b8c9.html
日本海学推進機構
 http://www.nihonkaigaku.org/
 http://www.nihonkaigaku.org/kikou/kikoaim.html


網野善彦で思い出したんですが、
じつは原著をまだ読んでません。。。
なので少し↓メモを。


◇『「日本」とは何か』
 http://www.amazon.co.jp/dp/4062689006/
単一民族国家「日本」という神話の解体 池田信夫(今週の1冊)
 http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/Amino.html
松岡正剛の千夜千冊『日本の歴史をよみなおす』網野善彦
 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0087.html
網野善彦の死 - 極東ブログ
 http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/02/post_66.html