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通称軍艦島で育って働いた男性が島を撮った写真をまとめた本

【書籍紹介】『あの頃の軍艦島 今も人々の声がきこえる』 皆川隆/産業編集センター/2100円

 長崎の沖合にある通称軍艦島はかつて炭鉱の島として栄え、周囲わずか1.2kmの島に一時は5000人以上が住み、人口密度世界一といわれた。

 本書は1949年、小学校6年生の時に島に渡り、その後炭鉱で働き27歳まで島で暮らした著者が撮った写真をまとめた一冊。〈心を込めて撮影した一枚一枚をいつの日か/多くの皆様に見ていただくこと/これが五十数年の願い〉という数々のモノクロ写真から、人々の暮らしぶりが浮かび上がる。

※週刊ポスト2013年4月26日号

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