芸能

好調続く日本テレビ スペシャル番組の低視聴率は懸念材料に

 テレビの視聴率争いは、日本テレビの独走状態だ。10月第2週現在で、全日は44週連続、ゴールデン帯は11週連続トップ。他局の追随を許さない。実際、改編期の4月、10月ともにゴールデン帯で終了する番組はなかった(ドラマ除く。7月に水曜19時台の『1番ソングSHOW』が終了)。

 隙がないように見えるが、悩みの種がないわけではない。日本テレビ関係者が話す。

「改編期のスペシャル番組の数字が思ったほど伸びなかったんです。『踊る!さんま御殿!!』などレギュラー番組の2時間スペシャルは、いつも通りの高視聴率でしたが、馴染みの薄いスペシャル番組は、軒並み低視聴率でした」

 19時からの2時間スペシャルで例を挙げると、9月26日の『カウントアップ ~気になる数字を数えてみた~』が7.5%、10月3日の『沸騰ワード10』が9.4%、4日の『のどじまんTHEワールド!』が9.8%、9日の『ありえない本当とウソをミヤブレ!ジョーカー』が9.2%と、1ケタの視聴率が目立っている。日テレのゴールデン帯のレギュラー番組は、ほとんど2ケタ視聴率を記録するだけに、2時間スペシャルでの低視聴率はかなり痛い。

『タカトシのおねだり牛肉宅配便!』(9月16日、10.8%)など他の特番も、2ケタには乗っても、主に10~11%台。『1番ソングSHOW』に代わり、7月から始まったレギュラー番組の『トリックハンター』の2時間スペシャル(10月1日)も、9.6%と1ケタに終わった。

「4月、10月の改編期で終了する番組がなかったのは、実は消極的な姿勢の現れです。日テレの場合、高視聴率の基準は視聴率13.5%超、と言われています。今のゴールデン帯は2ケタには届くが、13.5%を越える番組はそう多くはない。視聴率を取れそうなコンテンツがあれば、本当は変えたい番組もある。しかし、次のゴールデン枠を期待されるスペシャル番組の視聴率が良くないので、代わりの番組がないのです。

 今回の改編期のスペシャル番組は、以前に深夜帯や土日の午後帯に放送され、そこで結果を出したため、ゴールデン帯に昇格したものが多い。言い換えれば、レギュラー化の可能性を探られていたわけです。しかし、そこで結果が出せかった。そうすると、今の馴染みのあるレギュラー番組を続けるほうが安全という結論に至ってしまう。

 今は視聴率好調なので、スペシャル番組がコケても、前後の番組や他の曜日がカバーしてくれる。だから改編期に数字の計算できるレギュラー番組の特番ではなく、新機軸の2時間スペシャルを何本も持ってきたのですが、今回は上手くいきませんでしたね」(同前)

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン