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VOCALOID曲から生まれた「ボカロ小説」 ラノベ感覚で人気

 最近、“ボカロ小説”のコーナーを設ける本屋が増えてきた。ボカロ小説とは、ニコニコ動画に投稿されているボーカロイド(VOCALOID ※初音ミクが代表的)の人気楽曲を小説化したもので、いずれも、原曲を喚起させるようなストーリーが描かれている。

 小説の発売日には中高生が駆けつけ、即完売する書店も多いそうだ。先日発売された『ミカグラ学園組曲1 放課後ストライド』(原曲は人気ボカロP・Last Note.の『放課後ストライド』)は、発売日の翌日には重版が決まるほどの人気となったが、どこに魅力があるのか? ボカロ小説をこよなく愛する女子大生Aさんは、こう語る。

「初めて読んだボカロ小説は、悪ノPの『悪ノ娘 黄のクロアテュール』でした。悪ノPの曲は、中学生の頃から繰り返し聴くほど大好きでしたが、ボカロ楽曲が初めて小説化されると聞いたときは驚きの方が大きかったです」

 最近のボカロ小説は、「中二病」や「萌え」といった、中高生でも理解できるようなネタや口調が仕込まれており、ラノベ(ライトノベル)に近い感覚で読むことができるという。

「他のボカロ小説もそうですが、楽曲を聴くだけではいったいどんな物語になるのか、分からないものも多いんです。だから小説は、原曲の二次創作のように、新しい視点でストーリーを楽しめます。また、歌詞が小説内に織り込まれているので、ニコ動で曲を聴いては、小説に戻ったりを繰り返しています」

 手軽に読めて、原曲と小説の相乗効果も期待できる。そのあたりがボカロ小説の魅力のようだ。

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