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長嶋・松井の祝賀試合 終了後にスコアを見た記者が鳥肌立つ

 間もなく交流戦に突入する日本プロ野球。開幕から約1か月間、すでに多くの「オフレコネタ」が記者たちのメモに書き記されている。紙面に書けないマル秘情報を、4人の番記者が語りあう。

 ここでは、日本中が祝賀ムードに包まれた5月5日、松井秀喜氏の引退式と、長嶋茂雄氏との国民栄誉賞授賞式の裏話を紹介しよう。

記者A:5月5日は、取材する側の我々も少しウルッときましたよ。それに試合終了後、スコアを見て鳥肌が立った。そもそも55番・松井の引退式だから5月5日になったのだが、その日の試合で両チームの安打数がともに5、背番号5の5番打者が決勝弾で、巨人が5連勝ですから。偶然とはいえ出来すぎです。

記者B:そういう結果を導ける、あの2人はやっぱりスーパースターなんでしょう。それにしても、随所で松井さんの「配慮」が目立ったイベントだったね。長嶋さんが表彰状や記念品を受け取る時に、さりげなく手を添えたりとか。

記者C:長嶋さんは、「始球式のボールがストライクゾーンだったら打ちにいった」といって笑わせていたけど、あれは冗談じゃなくて本気ですよ。松井さんに近い人物は、「松井はそれを知っているから、安全のためにわざとボール球を投げて打ち気をそらした。あの“暴投”も配慮では」なんていっていました。メジャーの10年間は、彼のスケールを大きくした。

記者D:しかし、長嶋さんはよくぞあそこまで治ってくれた、というのが皆の本心じゃないかな。ただ、公に出る機会は今後もあまりないかもしれないよね。挨拶の最後、いきなり「よろしくお願いします」と発言したけど、あそこに「松井を」とつければ納得がいく。

記者B:もうしばらく巨人は原辰徳監督でいくだろうけど、いずれは「松井監督」だろうからね。松井さんのご両親は、「もう少し社会勉強をさせてから」といっているらしいけど。

※週刊ポスト2013年5月24日号

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