よくある質問

Q1
チョコレートの表面が白くなった、食べてもダイジョウブ?
A

チョコレートは高温(28℃以上)におかれるとココアバターが溶けて表面に浮き出し、その後冷えて固まるときに白く粉をふいたような状態になります。ブルーム 現象(ブルーミング)といってチョコレート特有のものです。こうなるとみかけも悪く、チョコレート本来の味も損なわれますが、食べても別に害はありません。ブルーム現象をおこさせないためには、直射日光を避け、涼しい乾燥したところに保存しましょう。

Q2
ホワイトチョコレートはチョコレートですか?
A

チョコレートは通常、カカオマス、ココアバター、砂糖、ミルクの4つの主な原料からできていますが、ホワイトチョコレートはココアバターを主原料としているので白くなっています。カカオマスが入っていないので苦みがなく、ミルクの味と色の白さが生かされているのがこのチョコレートの特徴です。

Q3
なぜチョコレートやココアに虫がつくのですか?
A

菓子類に限らず食品には虫がつきやすいものです。人間が食べて“おいしい”お菓子は虫たちにとって最も好む食品と言えます。特に、チョコレートやココアのように香りの良いものを好む虫が多いようです。

Q4
どこで虫が入ってくるのですか?
A

チョコレートやココアは、近代的な設備と衛生管理の行き届いた工場で生産されていますので、虫の卵や幼虫が入ることは通常ありません。ほとんどの場合、工場を出てからご家庭で消費される間に侵入するケースが多いようです。

お菓子につく虫は、どこにでもいることが多く、一般のご家庭にも棲息し、乾燥したお菓子や食品類につきます。

Q5
それはどんな虫ですか?
A

チョコレートにつく虫には、[ノシメマダラメイガ]・[スジマダラメイガ]や[コクヌストモドキ]などがあります。

[ノシメマダラメイガ]は、あらゆる食品に発生します。チョコレート、ナッツ類、ビスケットなどが大好物で、嗅覚がするどく、菓子や食品の臭いをたよって移動 します。包装のわずかなすきまから入ったり、チョコレートのアルミ箔やプラスティック フィルムを食い破って侵入します。

[コクヌストモドキ]は、穀粉や菓子類に発生が多い害虫です。

ココアにつく虫で代表的なのは、[タバコシバンムシ]という聞きなれない虫ですが、乾燥食品を好み、特に葉煙草に大きな被害を与えるのでよく知られているものです。

Q6
その虫は害があるのですか?
A

病原菌や毒素といったものはないので、万一虫が混入しているのに気付かず誤って食べても、人体に直接害はないといわれていますが、ご心配の場合はお医者さんにご相談ください。

Q7
家庭で虫からお菓子を守にはどんなことに気をつけたら良いのですか?
A
  • 開封したら密閉容器に移し替え、早めに召し上がりましょう。
  • 直射日光の当たらない、涼しい所に保管してください。
    • 虫は極めて繊細なすきまから入り込みますので、保管・保存に十分な注意が必要です。
Q8
ブルーム現象って何ですか?
A

“さあ食べよう”とチョコレートを箱から出してみたら、表面が白く粉をふいたようになっていた・・・。これがチョコレートのブルーム現象です。チョコレートに含まれているココアバターという脂肪分が高い温度にあって表面に浮き出して、冷えて固まるチョコレート特有の現象です。カビと間違えられることもありま すが、チョコレートは水分が少ないので、カビが発生することはまずありません。
ブルームの起きたチョコレートは、食べても害はありませんが、見た目も悪く、チョコレート本来のおいしさも失われています。

Q9
ブルーム現象はどうして起きるのですか?
A

チョコレートのブルーム現象はどうして起きるのでしょうか。
チョコレートはココアバターという脂肪分がたくさん含まれています。このココアバターは28℃前後で溶けはじめ、さらに温度が高くなると、分離してチョコレー トの表面に浮き出てきます。これが冷えて固まると、ブルームになるのです。ブルームはチョコレートの新しい古いに関係なく、温度変化に対する保管状態が悪いと発生するもので、暑いところに置かれたチョコレートの「汗のあと」というわけです。

ところで、英語の「bloom」は「花」という意味のほか、「植物の果実や葉にふく白い鑞粉」という意味にも使われます。チョコレートのブルームは、こちらの意味からつけられたものでしょう。

Q10
ブルームを起こさないためにどのようなことに気をつけたら良いのですか?
A

チョコレートは熱に対してデリケートなお菓子です。製造工程ではチョコレートに含まれるココアバターを、安定した結晶にするテンパリング(温調)や、一定の温度と湿度の中である期間保管するエージング(熟成)などを行って、ブルームが起きないように工夫されています。また、流通段階でも保管には細心の注意が払われていますが、消費者の皆さまも、次の点にご注意願います。

  • 保管状態のよいお店でお求め願います
  • 直射日光に当てないでください
  • 暖房のききすぎた部屋におかないでください
  • 火のそばやストーブ、ヒーターなどのそばにおかないでください
  • 夏場に高温で柔らかくなったチョコレートを冷蔵庫に入れると、ブルーム現象が起きることがあります。
  • チョコレートがさらに高温にさらされると、ボロボロになったり、粉化状態になることもあります。夏場の車のダッシュボードなど、ご注意願います。

チョコレートをおいしく召し上がっていただくために、ぜひともこれらのことを心がけてください。