8月29日は焼肉の日。全国焼肉協会が、夏バテ気味の人に焼肉を食べてスタミナをつけてもらおうと、1993年に取り決めたのだそう。夏のスタミナメニューといえばウナギが思い出されるが、不漁が騒がれる昨今、やがて焼肉がその象徴的存在となるかも知れない……。
しかし問題になるのが、焼肉後に残る何とも言えない微妙なニオイ。これが嫌だから家庭で焼肉をしない人も多いと想像できる。そこで「牛角」などの焼肉店で臭気対策を行っている株式会社デオ・プラスの吉田正さんに、家庭でもできる臭気対策についての話を伺った。
「焼肉臭といっても、『焼肉自体の焦げ臭』や『香辛料の臭気』などさまざまな原因があげられます。そのなかでも一番やっかいなのが『油煙』。これが部屋に充満すると壁やカーテンなどに染み込み、長時間臭いが残ってしまうのです」
では、どのように対策すればよいのだろうか?
「まず、換気に十分気をつけ、油煙が室内にこもらないように注意してください。そのうえで、オゾン脱臭機を利用した『オゾン酸化脱臭法』がベストです」
吉田さんによれば、オゾンは悪臭の原因となる成分を分子レベルで分解・消臭してくれるのでとても効果があるそう。しかし、オゾン脱臭機がない家庭はどうすればよいのだろうか?
「『グラフト重合消臭法』を採用した消臭スプレーを使用するとよいでしょう。従来の消臭方法は、悪臭をより強い匂い成分で包んでしまう『マスキング消臭法』が主流でした。しかし悪臭を消しているわけではないので悪臭が復活する可能性があるのです。一方、グラフト重合消臭法は、化学反応によって悪臭を無臭の成分に変えてしまうので根本からの消臭が可能です」
この脱臭法は、悪臭だけを取り除き、花やアロマオイルなどの天然芳香成分の香りを残せるのもポイントだという。しかも、トイレや生ゴミ、加齢臭などにも効果があるとか。サンワ工業のエチケットブライトン、ペプシコのグラフトナンバーといったものが販売されているので気になる方は是非チェックしていただきたい。これを機に焼肉後のニオイだけでなく、お父さんの加齢臭問題も解決できるかも!?