住まいの雑学
池谷梢 /企画・エフェクト
池谷梢 /企画・エフェクト
2015年3月1日 (日)

玄関・キッチン・洗濯物…換気が寒いときのお部屋ニオイ対策

玄関・キッチン・洗濯物…換気が寒いときのお部屋ニオイ対策(写真: iStock / thinkstock)
写真: iStock / thinkstock

まだまだ外気が冷たく、ニオイがこもってしまっても換気がしづらい季節。なんだか部屋がにおう……と思っても、ついつい寒さに負けて窓を閉め切ってしまう。部屋に嫌なニオイがこもってしまった場合、どのように解消したらいいのか。

その解消方法について、All About家事ガイドの毎田祥子さんに伺った。

スプレーだけでは根本解決にならない! 臭いにくい環境をつくろう

消臭作用のある薬品は世の中にたくさんあるが、それだけでは消えないこともある。どうやったらニオイを早く消すことができるのだろう?

「消臭作用のある薬品を使うのが、一番早いかとは思います。でも、どの臭いもスプレーだけでは根本の解決にはならず、すぐまた臭ってきます。トイレなら便器の中だけでなく便座の回りや壁を拭く、下駄箱なら板を拭いて除湿剤を置くなど、臭いの元を落として臭いにくい環境をつくってあげなければなりません」

なるほど。匂いの根本から退治しなければならないということか。では、悪臭が発生しやすい玄関のニオイ対策はどうしたらいいのだろう?

「下駄箱や玄関の臭いには置き炭が有効。炭は細かい穴がたくさんあり、穴の中を含めた表面全体が臭いを吸着してくれます」

炭といってもいろいろあるが、たとえばどんなものが有効なのだろう?

「備長炭は、小さい穴がたくさんあるため効果がより大きいといわれています。キャンプ用の炭も効果はありますが、穴が少ないので大量に置く必要が。どの炭も使ううちに効果が落ちますが、時々洗って天日干しをすると戻ります」

ほかには、新聞紙、乾燥させたコーヒーかす、お茶殻、重曹などが臭いを吸着してくれるそうだ。

残りがちな臭いといえば、洗濯物の生乾き、焼き肉……すぐに消すには?

次に、この時期でも気になる洗濯物の生乾きのニオイ対策を聞いてみた。

「洗濯物の生乾きの臭いはエタノールなどをスプレーすると消臭できます。霧状のスプレーが出る容器に、無水エタノールを2倍に薄めて入れておくと便利。空気には霧状のものがよく効きます」

エタノールは薬局などでも手に入り、スプレーも100円ショップなどで手に入るのですぐに試せそうだ。ところで、家で焼き肉などをするとニオイが残りがち。何かいい方法はないのだろうか?

「例えば焼肉の臭いなら、すぐに鉄板の油をキッチンペーパーなどで拭き取り、水を張って加熱しつつ換気扇を回せば、蒸気が臭いを外に運んでくれます」

これはなかなか思いつかない方法。さらにコツを教えていただいた。

「ついでに、水に重層を入れると鉄板の洗浄もできて一石二鳥。そして、しばらく沸騰させ、お湯が無くなる前に加熱をやめ、蒸気が出なくなってから鉄板の最終的な洗浄をしましょう。窓を開けて換気扇を回せば早く入れ替えられますが、寒い時期には辛いのでこの方法がおすすめです」

玄関、キッチン、生乾きのニオイ…。さまざまな悪臭ごとに工夫をし、寒い時期でもニオイ対策に努めるのがよさそうだ。気になる方法があればぜひ試していただきたい。

●取材協力
All About 家事ガイド 毎田祥子さん
HP:http://allabout.co.jp/gm/gp/4/
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