住まいの雑学
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2013年1月3日 (木)

奈良のお雑煮はきな粉を用いる?地方によって変わるお雑煮の食べ方

奈良のお雑煮はきな粉を用いる地方によって変わるお雑煮の食べ方
Photo: iStockphoto / thinkstock

お正月の味といえば、やはりお雑煮。なかなか噛み切れないお餅を箸で引き延ばし、ようやくちぎって飲み込んだりするのも、お正月ならではの風景である。

お雑煮は実家で食べるという人も多いはず。またその土地の個性が色濃く出る料理でもあるので、生まれ育った土地のお雑煮でないと違和感を覚える人も多いのではないだろうか。今回はそんな地方ごとに根付くお雑煮について、るるぶ.comの「これぞお正月の味 個性が光る!お雑煮図鑑」を参考にご紹介していきたい。なかには一度は味わってみたい、変わり種もあるので必見だ。

■岩手県 お雑煮クルミ餅
お雑煮の餅を、タレにつけて食べる。タレはクルミを擦ったものと砂糖、そして醤油からつくる。三陸沿岸で愛されているお雑煮の食べ方だ。

■京都府 京雑煮
西京味噌の汁に、丸餅やサトイモ、ダイコンなどを入れる。具が丸く切ってあるのは、争いごとがないようにとの意味が込められているのだとか。コンブやカツオでダシをとってもよい。

■島根県 出雲の海苔雑煮
汁は煮干し・コンブ・カツオ節でダシをとった醤油味。そこに丸餅や海苔が入っている。海苔は十六島(うっぷるい)湾近辺の岩場の海岸で摘まれる十六島海苔を使用。江戸時代から珍重されてきた極上の岩海苔であるとのこと。

■福井県 かぶら雑煮
汁はコンブでダシをとった味噌仕立て。そこに丸餅とカブが入っている。「株を上げる」という語呂合わせでカブを入れるという。カブのほかにニンジン・鶏肉・カツオ節を入れる家もあるとか。

■奈良県 山添村の頭芋のお雑煮
お雑煮の餅に甘いきな粉をつけて食べるのが奈良のお雑煮の食し方。黄色いきな粉には豊作になるようにという願いが込められているとのこと。

一口にお雑煮といってもいろいろあるようである。ともかくめでたい新年、一年の無病息災を願いつつ、そして食べ過ぎにも気をつけつつ、おいしいお雑煮をいただこう。

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