前身である武蔵野鉄道の会社設立以来、今年で100周年を迎える西武鉄道。武蔵野鉄道が設立されたのは1912年のこと。1915年4月に池袋線の池袋~飯能駅間で営業を開始し、徐々に規模を拡大。1945年に旧西武鉄道を合併し、翌年、社名を現在の西武鉄道にした。当時は戦後だったこともあり、さまざまな困難を克服しながらの営業だったそうだ。
その後は、輸送力の増強やサービスの向上に努めながら、関連事業で沿線の発展や活性化にも努めてきたという。そして現在では、1日の輸送人員167万人を数える規模にまで発展を遂げた。
そんな西武鉄道が本日11月25日、この100周年を記念して、池袋線の旧保谷車両基地で「西武鉄道100年アニバーサリーイベントin保谷~SL5号蒸気機関車修復完成記念披露会〜」を開催する。
このイベントについて、同社の広報担当を務める半田さんは次のように話す。
「地域住民および当社をご利用のお客さまに当社の歴史や鉄道に親しんでいただくために今回のイベントを企画しました。目玉は、静態保存修復が完成したSL5号蒸気機関車の展示です」
SL5号蒸気機関車は、イギリスのナスミス・ウィルソン製。同型の機関車は国内に3両しかない、極めて貴重な車両だ。旧保谷車両基地で長年保存してきたものを静態保存修復が完成したため展示されることになったという。
「そのほかにも、お客さま参加型のロゴフラッグの制作や電車・保守用車の展示、鉄道グッズの販売など盛りだくさんの内容です。ぜひご家族おそろいでご来場ください!」
2014年と2015年に、新宿線の前身である川越鉄道の国分寺~本川越間が開業120周年を迎え、さらに2015年には池袋線(池袋~飯能駅間)も開業100周年を迎える。これを記念して2012年〜2015年の4年間、さまざまなイベントを実施していくという。次はどのような催し物が開かれるのだろうか? 今から楽しみに待とう。