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平野ゆかり
平野 ゆかり
2012年7月5日 (木)

どれくらいオトク?電気料金割引マンションの実力を検証!第2回

どれくらいオトク?電気料金割引マンションの実力を検証!第2回

今年の夏、原発停止に伴う電力不足や東京電力の電気料金値上げなど、何かと話題の多いエネルギー業界だが、一方で電気料金が割引になる分譲マンションの開発も進んでいる。今回は三菱地所レジデンスが取り組む新しいエネルギーシステムについて、同社発注統括部長の唐澤眞二さんに伺った。

毎月の電気料金が約10%安くなる高圧一括受電

最近よく耳にする高圧一括受電。これはもともと大量に電気を使う工場や事業所の受電方法で、個人が東京電力などと低圧契約する場合は約24円/kWhだが、一括の高圧契約なら17円/kWh程度と安くなる。その代わり、自前の受変電設備が必要となり、需要家が小口であれば検針、請求等の業務も必要となる。2005年の電力自由化に伴いこの受電方式を導入して割安な電気料金サービス提供を行う会社がいくつか設立されたため、集合住宅でも高圧一括受電を行いやすくなった。
一括受電サービス会社は、受変電設備コストや、維持管理、検針・請求などのランニングコスト(約4~5円/kWh)を負担するので、「当社はこのサービスを中央電力に委託し、当社の分譲するマンションでは各住戸の電気料金のうち家族向け低圧受電の従量料金(使用料金)と比べ10%(約2円/kWh)の割引を実現しています。」と唐澤さん(以下同)。
どれくらいオトク?電気料金割引マンションの実力を検証!第2回

共用部の電気料金を年間約12万円削減

三菱地所レジデンスが取り組む「soleco(ソレッコ)」は、この高圧一括受電方式と屋上の太陽光発電設備を組み合わせた仕組み。自社グループで受変電設備を保有し、それを一括受電サービス会社に賃貸し、その収益で太陽光発電設備コストを負担するので、「入居者の方には太陽光発電設備のコストを負担することなく、太陽光発電により日中発電した電気だけを共用部で享受していただきます。」太陽光発電によるメリットを金額換算すると、年間で共用部の電気料金が12万円程度削減できるという。もちろん太陽光発電設備を将来取り替える費用なども修繕積立金に上乗せする必要はない。とにかく入居者の費用負担がないのが特徴だ。三菱地所グループはこの太陽光発電から生まれる「環境価値」を取得し、CO2排出総量削減に充当する。
ピークシフトプランや夜間料金割引プランを選択し、電気料金を安くするために生活パターンを変更するという必要もなく、今までと全く同じ生活パターンのままで、電気料金が安くなるsoleco(ソレッコ)。三菱地所レジデンスは40戸以上のファミリーマンションにおいて3年前から導入を開始しており、今年度は14棟が竣工する予定。来年度以降は毎年30棟~40棟のマンションへの導入を予定している。

新築だけでなく、入居済みのマンションも電気料金が安くなる?

竣工した後からでも一括高圧受電の導入や太陽光発電設備設置が可能な場合がある。その際は、太陽光発電設備機器の費用は三菱地所レジデンスグループで負担するが、マンション側に屋上の基礎工事や防水工事等の費用負担が生じるため、管理組合の決議が必要になる。また「一括高圧受電への切替」だけでも対応は可能。どちらも三菱地所レジデンス以外の分譲マンションでも導入の相談はできるので、管理組合で検討し、メックecoライフ(http://www.mececolife.co.jp
)に相談してみては?

■2012年7月 販売中の電気料金割引マンション
ザ・パークハウスつつじヶ丘
http://www.mecsumai.com/tph-tsutsuji2/
ザ・パークハウス上北沢
http://www.mecsumai.com/tph-kamikitazawa/
ザ・パークハウス武蔵新城
http://www.mecsumai.com/tph-shinjo/
ザ・パークハウス追浜<パークフォート・マウントサイドフォート>
http://www.mecsumai.com/tph-oppama/
ザ・パークハウス新宿タワー
http://www.shinju-ku.jp/など
太陽光発電物件一覧はこちら
http://www.mecsumai.com/search/list/mode/3/id/47

■問い合わせ先
三菱地所レジデンス
http://www.mec-r.com/
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