モジラ、「Firefox OS」シミュレータをアップデート

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 福岡洋一2013年07月13日 12時24分

 Mozillaが「Firefox OS」で難しい局面を迎えている。Mozillaは最新のモバイルOSで開発者を引き付けることを期待しているが、同OSが使える携帯電話はほとんどないのが現状だ。Mozillaは米国時間7月11日、この隔たりに対処するために提供している携帯電話シミュレータ「Firefox OS Simulator」をバージョン4.0にアップデートした。

 このソフトウェアはPC向け「Firefox」ブラウザのアドオンとして動作する。Firefox OSの開発者でエバンジェリストであるAngelina Fabbro氏のブログ記事によると、バージョン4.0には以下のような新機能が搭載されている。

  • マウスクリックでタッチスクリーンイベントをシミュレートする機能。
  • プログラマーがCSSフォーマットを作成してテストできるスタイルエディタツール。
  • Firefox Marketplace」からアプリをダウンロードしたときに生成されるレシートを、アプリが正しく生成するかどうか検証する機能。
  • CtrlキーとRキー(「Windows」の場合)またはCmdキーとRキー(「Mac OS X」の場合)を同時に押してアプリを完全にリセットできる機能。このコマンドにより、ローカルに保存されている関連情報がすべてクリアされる。

 Firefox OSはウェブアプリをMozillaの「Gecko」ブラウザエンジン上で動作させるため、デスクトップブラウザを使って多くの機能をシミュレートできる。ただし、このシミュレータで可能なのはそこまでだ。例えば、ユーザーが携帯電話を傾けたときにゲームアプリがどう反応するか、といった本物の端末でないとテストできない機能を確認するためには使えない。

モジラの「Firefox OS」シミュレータはFirefoxのアドオンで、開発者は実際の電話を使うことなく自身のソフトウェアをテストできる。
モジラの「Firefox OS」シミュレータはFirefoxのアドオンで、開発者は実際の電話を使うことなく自身のソフトウェアをテストできる。
提供:Mozilla

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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