福島第一原子力発電所 2号機の現状2014年1月30日更新

トピックス

  原子炉建屋オペレーティングフロアの調査について

燃料取り出しの具体的なプランを決定するために、現在、オペレーションフロア内の現場調査を実施しています。
(1)建屋屋上から穿孔して数カ所を開口し、調査装置を吊り下ろして調査します。調査を行わない孔には照明を配置します。
(2)ブローアウトパネルのスライドドアを開放し、コアサンプル採取用の遠隔作業台車を投入し、オペレーティングフロア内のコアサンプルを採取します。

【参考資料】
2014年1月24日 国プロ「原子炉建屋内の遠隔除染技術の開発」2号機原子炉建屋オペレーティングフロア調査計画について(PDF 941KB)

原子炉建屋における3Dレーザスキャンの実施について[2013年12月17日掲載]
1~3号機では、原子炉建屋1階の除染・遮へい設置作業や原子炉格納容器の調査・補修等を今後計画していますが、その際に、アクセスルートや作業エリアの干渉物に関する情報が必要となります。そこで、計測機器を搭載した遠隔操作装置を自走させて、建屋内の3Dレーザスキャン計測を実施します。
1号機ではH25年12月16日より、2号機ではH25年12月9日より計測を行い、その後、3号機でも同様に計測して行く予定です。

<2号機調査対象エリア>
【原子炉建屋1階】

【トーラス室・三角コーナー】

【参考資料】
2013年12月6日 福島第一原子力発電所1/2号機原子炉建屋における3Dレーザスキャンの実施について(PDF 960KB)

 

 

排気筒の鋼材(斜材)の破断について[2013年10月18日掲載]
排気筒の耐震安全性評価のために現場調査を行っていたところ、9月18日に、1,2号機共用の排気筒の鋼材(斜材)に破断を確認しました。排気筒の筒身と主材は健全と考えられるものの、鋼材の440箇所の接合部のうち8箇所について、破断や破断らしき箇所、さびなどの損傷を確認しました。この現場調査は、東北地方太平洋沖地震以降、初めて実施するものです。
なお、10月7日に、画像分析による点検結果や基準地震動Ss(※)に対する耐震安全性評価の結果、健全である(東北地方太平洋沖地震と同程度の地震でも倒壊しない)ことを確認しています。
※発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針で規定される、施設の耐震設計において基準とする地震動(地震の揺れ)

【参考資料】
2013年9月18日 福島第一原子力発電所1・2号機排気筒中腹部における鋼材(斜材)の破断の確認について(PDF 253KB)
2013年10月7日 福島第一原子力発電所1・2号機排気筒の部材損傷に対する耐震安全性評価について(PDF 514KB)

 

 

原子炉建屋1階上部空間のロボットによる調査結果について[2013年7月10日掲載]
2013年6月18日、今後の原子炉建屋内の線量低減対策、格納容器の調査・補修等の作業計画へ反映することを目的に、建屋1階の上部空間(※)及び高所原子炉格納容器(PCV)貫通部の周辺状況を、ロボットを用いて雰囲気線量率・干渉物の有無等を調査いたしました。調査の結果は以下のとおりです。
 ・最大線量は19mSv/h(測定高4.3m)でした。
 ・上部の方の線量が高いことを確認しましたが、下部に対して顕著な差異はありませんでした。
 ・室内温度は23.6℃、湿度は78%でした。
 ・上部空間の狭い場所の状況を確認しました。
 ・機器類の損傷は特に確認されませんでした。
今後、本調査の結果を踏まえて、高所PCV貫通部周辺の調査実施可否、調査エリア拡大の検討を行います。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら 6月17日6月19日

※国によるプロジェクト「総合的線量低減計画の策定」にて、上部の機器等の除染・遮へいが空間線量の低減に効果的であることが判明しており、格納容器調査・補修対象箇所が上部にも存在することから、上部空間の線量・干渉物の事前把握が作業計画を立てる上で効率的と考えております。

【参考資料】
2013年6月19日 福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋1階上部空間の調査結果について
2013年6月17日 福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋1階上部空間の調査の実施について

 

 

■サプレッションチェンバへの窒素封入試験の実施について[2013年5月24日掲載]
原子炉格納容器(PCV)ガス管理設備で、水素及び希ガス(クリプトン85)の濃度上昇が観測されていることから、1号機同様にサプレッションチェンバ(S/C)内に事故初期の水素、希ガスが残留し、ドライウェル(D/W)へ放出されていると推定したため、2013年5月14日~17日、サプレッションチェンバ内へ窒素を封入する試験を行いましたが、ドライウェル内の水素濃度に変化はありませんでした。この結果の評価を元に、今後の調査計画を行ってまいります。詳しくは参考資料をご覧ください。

※圧力抑制室

【参考資料】
2013年5月13日 福島第一原子力発電所 2号機サプレッションチェンバへの窒素封入試験の実施について

 

 

■原子炉格納容器(PCV) 内部調査用ガイドパイプ回収作業について[2013年5月8日掲載]
2013年3月19日に行ったX-53貫通部(ペネトレーション)からの原子炉格納容器内部調査にて、カメラを誘導したガイドパイプを引き抜けず作業終了したことをお知らせしましたが、4月24日~26日に当該ガイドパイプの回収作業を実施致しました。
原因は、(1)直管と第4関節部が分離し、(2)ガイドパイプ直管が変形したためでした。
作業は、(1)第1~第4間接部とカメラ部を原子炉格納容器内部にゆっくり降ろし、(2)ガイドパイプ直管は切断して原子炉格納容器内部内部に落下させました。なお、落下経路付近には、安定冷却、状態監視に使用している機器はございません。問題なく作業が完了したため、今後、調査用装置の改良を行い、再調査に向けて準備を進めていく予定です。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら

【参考資料】
2013年4月26日 福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器(PCV)内部調査用ガイドパイプ回収作業状況
2013年4月22日 福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器(PCV)内部調査結果(ガイドパイプ取外しについて) 

 

 

■使用済燃料プール代替冷却設備 低圧変圧器箱内での小動物(ネズミ)の発見について[2013年5月8日掲載]
2013年4月22日 10:13頃、使用済燃料プール代替冷却設備の電気設備をパトロールしていたところ、低圧変圧器箱内で小動物(ネズミ)の死骸を発見したため、装置を停止(一次系:11:36、二次系:11:40)して、低圧変圧器箱内の小動物を除去し、侵入防止用の養生取り付けを行いました。
変圧器の健全性を点検しましたが、端子部の焦げ痕や外観に異常はなく、絶縁抵抗についても異常はありませんでした。
使用済燃料プール代替冷却設備は同日15:48に冷却を再開しております。設備の停止中にプール水の温度は13.9℃から14.0℃まで上昇しましたが、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、管理上の問題はありませんでした。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら 4月22日(1)4月22日(2)

【参考資料】
2013年4月22日 福島第一原子力発電所2号機使用済燃料プール代替冷却設備低圧変圧器箱内での小動物(ネズミ)の発見について
2013年4月22日 福島第一原子力発電所2号機使用済燃料プール代替冷却系用の屋外変圧器箱内におけるネズミの死骸確認について

 

 

■原子炉建屋1階 原子炉主蒸気隔離弁(MSIV)室 調査結果について[2013年5月8日掲載]
2013年4月16日、今後の格納容器の調査・補修工法検討を行うための情報収集を目的に、原子炉建屋内の原子炉主蒸気隔離弁(MSIV)室をロボットで調査しました。調査の結果は以下のとおりです。
・最大線量は1階床上で5.5mSv/h(測定高0.6m)、グレーチング(※)上で9.9mSv/h(測定高0.6m)でした。
・室内温度は19℃、湿度は58%でした。
・機器の変形や破損は確認されておりません。
詳しくは参考資料をご覧ください。(写真、動画はこちら
※金属製の格子上のもの

【参考資料】
2013年4月16日 福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋1階MSIV室調査結果について

 

 

■トーラス室調査(4/11、4/12実施)について[2013年5月8日掲載]
2013年1月25日にお知らせし、3月24日~25日に穿孔作業を行った原子炉建屋1階南側RHR熱交(B)室床面にあけた孔より、トーラス室内の調査を4月11日~12日に実施しました。調査の結果は以下のとおりです。なお、水面下約1.5mで階段と干渉し、トーラス室底部までは調査できませんでした。
・滞留水の水深は約5.3mでした。
・滞留水の透明度は約100cm以上でした。
・最大線量は水面付近の約134mSv/hでした。
・水中温度は約25℃、気中温度は約20℃でした。
・画像から確認できる範囲ではさび等は確認されましたが、構造物に大きな破損は確認されませんでした。
・滞留水(水面下約1m)および堆積物(階段踊り場上面)を採取しており、放射性物質などの調査をいたします。
詳しくは参考資料をご覧ください。(写真、動画はこちら

【参考資料】
2013年4月12日 福島第一原子力発電所 2号機トーラス室調査について

 

 

トーラス室調査にともなう穿孔作業について[2013年4月24日掲載]
トーラス室の雰囲気、滞留水および堆積物の基礎データ取得、格納容器調査・補修装置設計へのフィードバック、およびトーラス室への燃料デブリ(燃料と被覆管等が溶融し再固化したもの)拡散の有無を確認(試行)する目的で、2013年3月24日~25日に穿孔装置で原子炉建屋1階床面に温度計、線量計、カメラを挿入するための孔をあける作業を行いました。穿孔した結果、調査に支障となる干渉物は水面上まで確認されておりません。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら

【参考資料】
2013年3月26日 福島第一原子力発電所2号機トーラス室調査に伴う穿孔作業結果について
2013年3月22日 福島第一原子力発電所2号機トーラス室調査に伴う穿孔作業について

 

 

原子炉格納容器(PCV)内部調査結果について[2013年4月24日掲載]
2013年3月19日、原子炉格納容器(PCV)内部調査(CRD交換レール、ペデスタル開口部近傍の外観、雰囲気線量、雰囲気温度)を目的として、X-53ペネトレーション(※1)からCCDカメラ等の装置を挿入して3回目(※2)の調査を行いましたが、カメラをCRD交換レール上に誘導できず、レール及びペデスタル近傍の調査はできませんでした。なお、カメラは1階グレーチング上部に到達しており、PCV内部の水滴の滴下は初回時と比べて少なかった事を確認しております。
ガイドパイプを抜き取って作業を完了する予定でしたが、ガイドパイプが引っ掛かり、また、作業員の被ばく量も計画値に迫っていた為、ガイドパイプを設置したまま作業完了といたしました。早期に方法を確立して引き抜く予定です。また、今後の調査については再調査も含めて日程を検討中です。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真、動画はこちら
※1:格納容器等にある貫通部
※2:初回は2012年1月、2回目は2012年3月

【参考資料】
2013年3月19日 2号機 PCV内部調査の結果について
2013年3月1日 福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器(PCV)内常設監視計器の設置および内部調査の実施について

 

 

ベント管下部周辺調査(3月5、6、13~15日実施)の結果[2013年3月24日掲載]

2013年3月5、6、13~15日、2号機ベント管下部周辺の調査をロボットにて行いました。調査を行った箇所は以下のとおりです。

水の漏えいについての調査結果は以下のとおりで、いずれの場所からも確認されておりません。 

詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら 3月5日3月6日3月13日3月14日3月15日

【参考資料】
2013年3月15日 福島第一原子力発電所2号機ベント管下部周辺調査結果について
2013年3月14日 福島第一原子力発電所2号機ベント管下部周辺調査結果について
2013年3月13日 福島第一原子力発電所2号機ベント管下部周辺調査結果について
2013年3月6日 福島第一原子力発電所2号機ベント管下部周辺調査結果について
2013年3月5日 福島第一原子力発電所2号機ベント管下部周辺調査結果について

 

原子炉建屋ブローアウトパネル開口部の閉止について[2013年3月24日掲載]

隙間面積(開口面積)を低減して放射性物質の放出を低減するために、2012年12月上旬から着手しておりましたブローアウトパネル開口部の閉止パネル設置工事が、2013年3月11日に完了しました。
なお、閉止に伴い建屋内の環境悪化が予想されるので、今後の使用済燃料取り出し作業等の環境改善を目的として、フィルタにより放射性物質を除去して放出する排気設備を設置しました。今後は、放射性物質の放出量管理として以下のようなことを行ってまいります。
 ・排気設備出口側空気のダストの監視
 ・毎月、排気設備出口ダストの集塵を行い放出量を評価
詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら) 

【参考資料】
2013年3月11日 福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋ブローアウトパネル開口部閉止について
2013年3月6日 福島第一原子力発電所 第2号機原子炉建屋ブローアウトパネル開口部閉止と排気設備調整運転の実施について

 

炉内調査・温度計設置のためのTIP案内管健全性の確認結果[2013年3月24日掲載]

TIP案内管を活用し、内視鏡や熱電対による炉内調査や温度計設置の実施可否を判断するために、TIP案内管の健全性(閉塞、破断等の有無)確認を2013年2月25日~28日に実施いたしました。TIP案内管4ライン(A~D)にファイバースコープを挿入しましたが、内部の付着物やTIP索引装置リミットスイッチのローラを押し上げる事ができず、全て途中までしか挿入できませんでした。今後、付着物を回収・除去する方法、リミットスイッチローラの押し上げ方法について、実施の可否も含めて検討いたします。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真、動画はこちら

【参考資料】
2013年3月1日 福島第一原子力発電所2号機炉内調査・温度計設置のためのTIP案内管健全性確認結果について

 

2-4号機滞留水移送ラインの信頼性向上工事が完了しました[2013年3月24日掲載]

2-4号機の滞留水移送ラインを耐圧ホースからポリエチレン管に変更し、信頼性を向上したことについて2013年3月1日にお知らせいたしました。詳しくは参考資料をご覧ください。 

【参考資料】
2013年3月1日 福島第一原子力発電所2-4号機滞留水移送ラインの信頼性向上工事完了につい

 

タービン建屋における水溜まりの状況[2013年3月24日掲載]

天井からの滴下であることを2013年2月25日に確認している、タービン建屋2階タービン排気フィルタ室の床面で発見された溜まり水の核種分析を行い2月27日にお知らせしました。この結果から、天井より滴下した水は雨水と推定しております。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら) 

【参考資料】
2013年2月27日 福島第一原子力発電所2号機タービン建屋における水溜まりの状況

 

原子炉建屋オペレーティングフロアのガンマカメラによる調査結果[2013年3月24日掲載]

5階のオペレーティングフロア(以下、オペフロ)は、今後の燃料取り出し準備等を行うために雰囲気線量を低減する必要があり、そのため、除染・遮へいの実施を計画しております。
有効かつ効率的な作業計画とするため、2013年2月21日、オペフロに開口しているブローアウトパネル開口部からガンマ(γ)カメラを用い、対象面から放出される放射線を計測(表面の相対的な強さ、分布状態を確認)しました。今後、調査結果を解析し、撮影対象面の放射能分布を確認いたします。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら) 

【参考資料】
2013年2月22日 2号機 原子炉建屋オペレーティングフロアの ガンマカメラによる調査結果について

 

■トーラス室調査のお知らせと穿孔作業結果について[2013年2月5日掲載]

2013年1月25日、トーラス室の雰囲気、滞留水および堆積物の基礎データを取得し、格納容器調査・補修装置設計へのフィードバックおよびトーラス室への燃料デブリ(※1)拡散の有無を確認(試行)する計画をお知らせしました。
1月27日、原子炉建屋北側RHR(A)熱交換器室に穿孔(せんこう)したところ、配管、グレーチング(※2)などの干渉物が存在していたため、孔あけ箇所の変更を含めて今後の進め方を検討しております。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら
※1.燃料と被覆管等が溶融し再固化したもの
※2.金属性の格子状のもの

 

【参考資料】

2013年1月28日 福島第一原子力発電所2号機トーラス室調査に伴う穿孔作業結果について

2013年1月25日 福島第一原子力発電所1・2号機トーラス室調査について

 

増設廃棄物地下貯蔵建屋で確認された溜まり水の止水工事が完了しました[2013年1月17日掲載]

2012年6月6日、増設廃棄物地下貯蔵建屋内の廃スラッジ貯蔵タンクおよび、廃樹脂貯蔵タンク周辺に溜まり水が確認されたことをお知らせしました。その後、12月15日に止水工事を実施し、2013年1月8日に水の流入、水位上昇がないことを確認したことから、1月9日、工事完了と判断しました。詳しくは参考資料をご覧ください。

【参考資料(プレスリリース)】
2013年1月10日 東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について【午後4時現在】

 

ロボットによるベント管下部周辺調査について[2013年1月17日掲載]

2012年12月11日、2号機ベント管下部周辺の調査を4足歩行ロボットにて行いました。今回調査を行った箇所では、漏水は確認されませんでした。他の箇所の調査については今後実施する予定です。詳しくは参考資料をご覧ください。(5号機でのモックアップ動画はこちら、2号機調査時の写真、動画はこちら

【参考資料】
2012年12月11日 福島第一原子力発電所2号機ベント管下部周辺調査結果について

 

原子炉圧力容器 代替温度計の設置作業終了について[2012年10月18日掲載]

2012年10月3日、原子炉圧力容器(RPV)代替温度計の設置作業が終了したことをお知らせいたしました。設置場所は原子炉圧力容器の外壁面より約5cm内側となるノズル内です。計測した温度は42.6℃であり、既設の温度計と比べておおむね妥当な数値と考えております。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら

 

【参考資料】
2012年10月3日 福島第一原子力発電所2号機原子炉圧力容器代替温度計設置について

 

原子炉格納容器ガス管理システムのダクト損傷について(10月15日追記)[2012年9月21日掲載]

2012年9月9日、タービン建屋1階にある原子炉格納容器ガス管理システムの配管(ダクト)から音が発生していたため調査したところ、1箇所に小さな穴が見つかりました。応急処置としてテープによる補修を行い、音が止まったことを確認できました。なお、プラントパラメーター(水位・圧力・温度など)の値に変化はなく、原子炉格納容器ガス管理システムは運転を継続しております。また、発電所内のモニタリングポストには有意な変動は確認されておりません。詳しくは参考資料をご覧ください。(写真はこちら
※2012年10月15日、配管をステンレス綱管に取り替える本格工事を行うことについてご案内いたしました。(写真はこちら


【参考資料】
 2012年10月15日 福島第一原子力発電所2号機 原子炉格納容器ガス管理システムにおけるダクトの交換作業について
 2012年9月10日 福島第一原子力発電所2号機 原子炉格納容器ガス管理システムのダクト損傷について


 

■原子炉圧力容器(RPV)底部に代替温度計を設置するためのほう酸水注入系(SLC)差圧検出配管の状態確認について[2012年8月2日掲載]

 2012年7月12日、RPV代替温度計の設置する事前準備として、仮設ポンプを使って計装ラックから計装配管への水張りによる温度計を挿入するための配管の健全性確認を行いました。
計装配管の容量は約33リットルありますが、約15リットルで注水できなくなり、SLC差圧検出配管につまりがある可能性が考えられるため、今後、確認と工事の施工方法について検討を行ってまいります。詳しくは参考資料をご覧ください。なお、代替温度計の設置工事は当初予定より一ヶ月ほど遅れて8月下旬~9月上旬に実施する予定です。

 

<概要図>

 【参考資料】

  2012年7月13日 福島第一原子力発電所2号機 原子炉圧力容器(RPV)底部温度代替温度計設置のためのほう酸水注入系(SLC)差圧検出配管健全性確認結果

  2012年7月12日 福島第一原子力発電所2号機RPV代替温度計測 SLC配管健全性確認



■ロボットによる原子炉建屋1階の調査結果について(「建屋内の遠隔除染技術の開発」)[2012年7月13日掲載]

2012年7月5日、「建屋内の遠隔除染技術の開発」の一環で、建屋内の汚染状況を調査し、装置開発に資するデータを取得するため、原子炉建屋1階で5月におこなったガンマカメラによる線源/線量の調査結果、および6月におこなった作業員による汚染状況の調査についてお知らせしました。詳しい調査結果は参考資料をご覧ください。(写真はこちら

線量率分布についての調査結果
 ・各エリアで大きな差異はなく、概ね10~20mSv/h。
 ・1号機同様に床面150cmの線量計指示値の方が床面5cmより高い傾向。
推定要因
 ・2号機は水素爆発を起こしておらず、格納容器から漏えいした蒸気に含まれる核種が、床壁・天井に付着していることが要因と推定しています。


 【参考資料】

  2012年7月5日 「建屋内の遠隔除染技術の開発」ロボットによる2号機および3号機原子炉建屋調査結果について



■廃棄物地下貯蔵建屋で溜まり水が確認されました[2012年6月15日掲載]

2012年7月2日、廃棄物地下貯蔵建屋において床上約3.5m (約500m3)の溜まり水が確認されました。サンプリング調査の結果、地下水としては雰囲気線量の濃度が高く、事故直後から1号機原子炉建屋より流れ込んだ高濃度汚染水が、地下水の流入によって薄まったと推定しております。詳しくは参考資料をご覧ください。(流入、溜まり水の状況写真はこちら

<上面図>


<断面図>

 【参考資料】

  2012年7月3日 福島第一原子力発電所2号機廃棄物地下貯蔵建屋において確認された溜まり水について



■使用済燃料プール塩分除去作業を完了しました

2012年7月2日、使用済燃料プールの塩分除去作業を1月19日より行っておりましたが、塩素濃度が11ppm(保安規定制限値:100ppm)と十分低い濃度に達したことから作業を完了しました。詳しくは参考資料をご覧ください。


・塩分除去逆浸透膜(RO)装置(写真左)による塩分除去作業を2012/1/19~4/2に実施
・塩分除去イオン交換装置(写真右)による塩分除去作業を2012/4/12~7/2に実施

 

 【参考資料】

  2012年7月2日 福島第一原子力発電所2号機使用済燃料プール塩分除去作業の完了



■地下階コーナー部の滞留水調査について

2012年6月28日、原子炉建屋地下階にある四隅のコーナー部滞留水調査を行いました。水深は約5m程度(4箇所のOP平均は3142.5mm)、温度は30.2℃~32.1℃でした。サンプリング調査では各コーナーに大きな偏りはございませんでした。詳しくは参考資料をご覧ください。

 【参考資料】

  2012年6月29日 福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋地下階の滞留水サンプリング結果について(平成24年6月28日採取)

  2012年6月28日 福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋地下階の滞留水水位・温度測定結果について



■ロボットによる原子炉建屋内(3階~5階)の調査について

2012年6月13日、ロボットを使って原子炉建屋内(3階~5階)の温度、湿度、雰囲気線量の調査を行いました。調査結果は参考資料をご覧下さい。(写真・動画はこちら

  

原子炉建屋 5階写真

 【参考資料】

 2012年6月14日 福島原子力発電所2号機 原子炉建屋内調査結果(3階~5階)(平成24年6月13日実施) 

 

■赤外線カメラによる圧力抑制室内の水位測定について

2012年6月12日、赤外線カメラで圧力抑制室(S/C)内の水位測定を行いました。(写真はこちら

結果、

 ・S/C内の水面高さは確認できませんでした

 ・S/C表面の温度は上部ほど高い値でした(上部で約38℃)

 ・S/C上部の温度はトーラス室内の温度(約35℃)と比較して高い値でした

 

調査状況と測定結果

 【参考資料】

 2012年6月12日 福島第一原子力発電所2号機圧力抑制室内の赤外線カメラによる水位測定結果 

 

増設廃棄物地下貯蔵建屋で確認された溜まり水について

2012年6月6日、2号機増設廃棄物地下貯蔵建屋にて、廃スラッジ貯蔵タンクおよび、廃樹脂貯蔵タンク周辺に水が溜まっていることを確認しました。建屋外に水が流出する可能性はございません。なお、タンク上部の放射線量を調査したところ0.03mSv/hであり、周辺環境と同等であるため、溜まり水は壁の貫通部から地下水ないしは雨水が流れ込んでいるものと推定しております。

今後、あらためて現地確認を行い、止水処理を実施する予定です。(写真はこちら

 

オフガス系配管ダクト流水確認部(左)、廃樹脂貯蔵タンク室 北壁(右)

 【参考資料】

 2012年6月12日 福島第一原子力発電所2号機 増設廃棄物地下貯蔵建屋において確認された溜まり水について

 

■ロボットによる原子炉建屋地下階トーラス室内の調査について

2012年4月18日、原子炉建屋地下階トーラス室内を調査いたしました。保温材カバーの落下が見受けられましたが、配管や機器に大きな変形、損傷、水の漏えいは見られませんでした。(写真、動画はこちら(4/18公表4/19公表))

   

北S/Cマンホール(左)、北東通路(中)、北東通路上方(右)

 【参考資料】

 2012年4月19日 2号機原子炉建屋地下階トーラス室内調査

 2012年4月18日 ロボットによる福島第一原子力発電所2号機 トーラス室調査状況写真

  

■2号機の概況 

原子炉および原子炉格納容器、使用済燃料プールへの注水を行っており、安定した状態を続けております。