パナソニックは26日、個人向けスマートフォン開発事業から撤退すると発表した。2013年度下期以降の個人向けスマートフォンの新製品開発を休止し、成長の見込まれるBtoB市場向けスマートフォンなど新規事業の開発・推進などに経営資源を再配分する。

パナソニックはAVCネットワークス傘下のパナソニックモバイルコミュニケーションズの携帯電話端末事業を大幅に見直し、10月1日付で携帯電話端末事業の再編を行う。同日以降、パナソニックモバイルコミュニケーションズは、BtoC市場向けフィーチャーフォンの生産・販売とBtoCスマートフォンを含む既存商品のカスタマーサポート業務に従事する。BtoC市場向けフィーチャーフォンの開発は、AVC傘下のパナソニックシステムネットワークスに業務委託、BtoBスマートフォン事業は同社に移管する。

今回の経営資源の再編について、パナソニックでは、パナソニックモバイルコミュニケーションズが持つモバイル通信技術などのICT経営資源を、AVCの新規・成長分野に再配置し、新たな成長を目指すためとしている。

事業再編に伴い、パナソニックモバイルコミュニケーションズの継続事業に従事しない社員については、原則としてAVCで再配置される予定としている。

パナソニックモバイルコミュニケーションズの個人向けスマートフォン事業は成績が奮わず、パナソニックが2013年度第1四半期決算において「今後の事業方針について検討を進めている」と表明していた。

(記事提供: AndroWire編集部)