もはや『おしん』以来の国民的朝ドラと断言してしまっていいだろう。幼稚園児に女子高生、中年サラリーマンまで「じぇじぇじぇ」を連発。一部ファンからは「放送が終わったら虚脱感で生きていけない」という声まで上がっている。
アキ(能年玲奈)の母・春子(小泉今日子)が、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の「影武者」として『潮騒のメモリー』を歌っていたことなど、徐々に物語の核心が明らかになってきている。だからこそ気になるのは物語のクライマックスがどうなるのかということ。以下、関係者への取材や資料をもとに今後の展開を予測する。
〈第19週(8月5~10日)〉
春子は太巻Pからさらなる怒りを買うことを怖れて水口の採用をためらったが、最終的には水口の熱意におされてマネージャーとして雇うことを決める。しかし水口の努力むなしく、なかなかアキの仕事は決まらない。
「失意のアキに追い打ちをかけるのが、自分がいなくなった後のGMT5の大成功です。デビュー曲が大ヒットし、上野の東京EDOシアターで記念イベントが開かれる」(NHK関係者)
そこで奔走するのが春子。鈴鹿ひろ美の影武者時代の人脈を駆使し、強引ともとれるやり方で仕事をいくつもとってくるという。そこからアキが選んだのが、さかなクン(本人役で出演)と共演する子供向け教育番組『見つけてこわそう』だった。
「“ギョギョギョ!”のさかなクンと“じぇじぇじぇ!”のアキが共演するという情報は早くから外部に漏らされていましたが、どうやらこれがきっかけでアキは大ブレイクする。予備校のイメージキャラクターなど、おいしい仕事が続々と舞い込むようです」(テレビ雑誌ライター)
この予備校の広告を見て、意外な人物がアキと春子に連絡を取ってくる。足立ユイ(橋本愛)の失踪した母・よしえ(八木亜希子)だ。よしえはなぜ姿を消し、東京でどのように生活していたのか。その謎が徐々に明かされていく。
※週刊ポスト2013年8月16・23日号