もうすぐクリスマス。日本ではイベント扱いのクリスマスだが、本来はイエス=キリストの生まれた日。教会のミサ(礼拝)に行くという方もいらっしゃるかもしれない。
さて教会といえば、特徴的な建物が多いことをご存じだろうか。都内にも、目をひくデザインの教会がたくさんある。例えば、カトリック東京カテドラル関口教会の「聖マリア大聖堂」は、東京都庁やフジテレビ本社を設計した丹下健三氏の設計である。そこで関口教会の油谷弘幸神父様に、大聖堂のコンセプトについて伺った。
具体的には、どのような特徴があるのだろうか。
“天と地上が結ばれるような感覚”とは、どんな感覚なのだろうか。ここはひとつ実際に行ってみて、体感したいところだ。ところで、大聖堂は上から見下ろすと十字形になっているが、やはり十字架を模してのこと?
このほかにも、興味深いデザインの教会はたくさんある。いくつかご紹介しよう。
■東京聖十字教会(世田谷区若林)
フランク・ロイド・ライトのもとで学んだアントニン・レイモンド氏による設計。「柱状合板」使用の「合掌造り風」のものとしては日本最初の建築といわれる。ちなみに同様に色ガラスを使ったデザインが美しいカトリック豊島教会も、彼の手による設計である。
■カトリック神田教会(千代田区西神田)
フランス人宣教師シェレル神父の構想、スイス人建築家マックス・ヒンデル氏の設計による。ロマネスク様式とルネッサンス様式を融合させた建築である。
■東京キリストの教会(渋谷区富ヶ谷)
幕張メッセや六本木ヒルズなどを手がけた槇文彦氏による設計。礼拝堂に光を採り入れるため、全面が窓になっている。平日に建物の見学時間を設けている。
このほかにも、印象的なデザインの教会がたくさんある。今年のクリスマス、教会を訪ねてみてはいかがだろうか。ただ、油谷さんによると、
とのことである。あくまで敬虔な気持ちを持って訪れたほうがよいだろう。