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片道数千円で海外へ 格安航空会社はなぜ安く飛ばせるのか?

LCC・春秋航空


 ローコストキャリア(LCC)と呼ばれる格安航空会社が、海外から続々と日本に乗り入れている。航空・旅行アナリスト、鳥海高太朗氏が、LCCの基礎知識を解説する。

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 茨城空港に7月28日に就航した中国初のLCC、春秋航空・茨城─上海が片道4000円の激安プライスを打ち出したのに続き、12月9日に羽田─クアラルンプール路線を開設するアジア最大手LCC、マレーシアのエアアジアXが就航記念で片道5000円の運賃を発表。2010年は日本にとって「LCC元年」となった。
 
 一般的に、このような低価格をLCCが設定できるのは、機内食や飲み物の有料化、機体の単一化による整備費と訓練費の縮減、客室乗務員による清掃、自社サイトでのネット直販、短距離・中距離に特化して効率を上げるなど、徹底したコスト削減が図られているからである。
 
 しかし、LCCといえども常に激安ではなく、満席に近くなると価格が上がっていく仕組みになっていることには注意したい。路線や日程によっても違うが、値段の幅は数千円から6-7万円台と幅広い。場合によっては大手航空会社の割引運賃以上に高くなることもある。たとえば、LCCで日本から韓国へ行く場合は往復2万円弱が相場だが、価格が高いときは7万円台が提示される時もある。

 逆に、搭乗日に近くても空席が多いとバーゲン価格が飛び出したりするのもLCCの特徴だ。ネット直販が基本のため、乗客の数に応じていつでも価格を変動させることができるのだ。

※マネーポスト2010年11月号

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