ライフ

SNSが上手く機能 ポッキーの日に起きた大学生協、過発注事件

 考古学的レビューブログ『みたいもん!』管理人。著書に『あたらしい書斎』(インプレスジャパン)などがある、ブロガーのいしたにまさき氏が、ネットで話題となっているトピックを紹介。今回は「ポッキー&プリッツの日」を取り上げます。

 * * *
 11月11日は、その1並びの様子から「ポッキー&プリッツの日」として登録されています。ここを狙って、普段よりも多くのお菓子を発注した北九州市立大学の生協。ところが、発注者が1個と1セットを勘違いして、想定の10倍のお菓子がしかも返品不可で届くという異常事態に。その大量のお菓子が入ったダンボールが届いた日の生協の様子を想像するだけで青くなります。

 とはいえ、生協に届いてしまったものは売るしかありません。大学キャンパス内の普段の売り場だけではなく、食堂や書店に「誤って3200個」「皆さんの声かけよろしくお願いします」「HELP!」とポップをつけて売り始めたそうです。

 なかばやけくそ気味にこう始めたところ、商品を購入した学生たちが、買うだけではなく、自発的に大量のお菓子の山の前で写真を撮影して、LINEやツイッターなどに「北九大生協 ポッキーだらけ」と次々に投稿してくれたそうです。この投稿は、支援の輪として、あっという間に広がっていったそうです。

 そして、11月半ばには、この10倍のポッキー&プリッツは見事完売。大学生協側も、学生の支援に感謝の言葉を贈りました。単なる誤発注とはいえ、日頃お世話になっている生協のミスを学生が手助けするところに、ソーシャルメディアがうまく機能したいい事例となりました。

※女性セブン2014年12月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン