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筧千佐子容疑者の見合い相手 「私も今頃死んでいたかも…」

 4人の結婚相手と3人の交際相手──筧千佐子容疑者(68)の関与が疑われている死亡者は7人にのぼり、彼女が手にした遺産は総額10億円ともいわれている。
 
 なぜ高齢男性たちは彼女に惹きつけられたのか。本誌は結婚相談所で千佐子容疑者と見合いして交際したが、入籍、同居に至らず、危うく難を逃れた男性の証言を得た。

 千佐子容疑者は近畿圏で20以上もの結婚相談所に登録し、結婚・交際相手を物色してきたと見られている。

 和歌山県在住の男性・Aさん(81)は、和歌山市内の結婚相談所に登録していた。その相談所の仲介で、奈良県内の結婚相談所に登録していた千佐子容疑者と知り合ったのは一昨年秋だった。

「1回目に会った時は、紹介所の人が同席していました。彼女は自分より15歳くらい年下でしたが、それよりももっと若い感じに見えた。それでいて派手ではなく、控え目な服装でしたね」(Aさん)

 初対面で好印象を抱いたAさんは、千佐子容疑者と何度か連絡を取り合った。再会までにそれほど時間はかからなかった。

 2回目は2人きりで会った。南海電鉄の堺駅で待ち合わせて、千佐子容疑者の運転でドライブデートを楽しんだ。堺市内の公園内にあるレストランで食事をしていると、千佐子容疑者はまず自分の身の上話を始めたという。

「2回結婚していて、いずれも死別したと言っていました。病気で先立たれたと。そして『今は娘の嫁ぎ先に厄介になっていて、いつ放り出されるかわからない』『私がひとりになったら、どうしたらいいん?』と寂しそうに話していました。私の同情を誘っていたんでしょうね」(Aさん)

 千佐子容疑者の話を信じ込みそうになったAさん。だが、次第に彼女の話に違和感を覚えたという。

「さりげなく、財産がどのくらいあるのか聞いてくるんですよ。私がきちんと答えなかったから、彼女は不機嫌になっていましたね。別れた後、『会ってまだ2回目なのに、もう財産の話をするなんてひどい女だ』と思い、相談所に『断わってほしい』と伝えました。

 それっきり連絡をとることはなかったのですが、今年の夏になって大阪府警の刑事が話を聞きにきたのでびっくりしました。もし断わっていなかったら、私も今頃は死んでいたかもしれません」(Aさん)

※週刊ポスト2014年12月12日号

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