幸腹グラフィティ1話のうどんのネギが原作と違っている件について思うこと
アニメの放送前に原作の1巻だけを買って読んで予習をしておいた「幸腹グラフィティ」ですが、一応楽しみにはしていて1話を観たわけですが、こちらの期待を大きく下回る出来でガッカリしています。原作のポテンシャルからすればもっと面白く出来るだろうとも思いましたし、演出がニセコイっぽい、テンポが駄目、キャストのミス、作画も期待していたほどではない……など、今のシャフトでは厳しかったかなあと思わざるを得ません。
そんな中で追い打ちを掛けるような箇所を見つけてしまいました。1話作中できつねうどんを作って食べさせる場面がありますが、そこでのセリフとうどんの描写の齟齬があったのです。
お分かりかと思いますが、上が原作で下がアニメです。セリフはアニメでも原作と同じでした。問題なのは、
「ネギも甘くておいし〜い」
という箇所です。
原作では白ネギ(長ネギ)を大きく切ったやつがうどんに載っていることからもわかるように、恐らくは「鴨南蛮そば」のように焼いたものを載せているからこそネギが「甘い」というニュアンスなのだろうと思います。が、アニメではそれが刻みネギになっているのです。
刻みネギが甘い、ということはまず無いだろうと思いますし(むしろやや辛味を加える薬味としての意味でしょう)、原作や脚本では焼きネギを想定していたであろう箇所なのに、作画の段階ではそれが伝わらなかったのかこうなってしまいました。
そんなに大きな問題なのかと言われそうですが、リョウの細やかな気遣いが伝わる場面でもありますから、そこで刻みネギ変更はないわーと思うのですがどうでしょうか。また「メシデザイン」という役職を作って、しかもそこに「ひだまりスケッチ」シリーズのキャラクターデザインをも担当している伊藤良明さんを置いているにも関わらずのことなので、正直厳しいとしか言えないと思います。料理を知らない人なのかなとか。何せ食べ物が主役の作品でもありますから余計にそう感じます。
ちなみに、アニメ公式サイトでは1話で出てきたうどんの再現レシピが掲載されています。
■第2回 ひとしなめ『ほかほか、じゅわっ』より「きつねうどんとおいなりさん (担当:梅本)
(幸腹グラフィティ公式HPより)
長ネギ生のまま載せてる……(愕然。作った方はアニメまだ観てないとのことなので原作準拠でしょうしアニメと絵が違っちゃってるあたりがまた何とも言えないところですが……ただネギが生のままなのか焼いているのかについては、原作でもはっきりと描いているわけではないので、ここについては不確定というか、常識的に考えてネギが甘い=焼くくらいの一手間をかけている、という想像になるわけですが。
ただまあ、アニメが1話から料理部分の作りが甘すぎるという点に関しては残念を通り越して悲しすぎますし、シャフトが作らないで欲しかったと最終的になるようなアニメで終わらないようにしてもらいたいですね……。
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