花粉症の方にはまだまだ辛い時期が続いているが、医者で調べたら実は花粉症ではなかった、という人がいるらしい。もちろんアレルギーが違えば、対策法も変わってくる。自分の本当のアレルゲン(原因となる抗原)を知らなければ、正しい対策はできないだろう。
そこで今回は、さまざまなアレルギー患者を日々診察している「たなか耳鼻咽喉科」の田中院長に、アレルギーについて詳しい話を伺った。
花粉症だと思っていたのに、実はハウスダストアレルギーだったという患者さんはいますか?
やはり“隠れ”ハウスダストアレルギーの患者はいるようだ。ハウスダストアレルギーは何が原因なのでしょう?
ハウスダストと花粉、アレルギーの判別方法はありますか?
この時期はハウスダストアレルギーの人も、花粉症と同様の症状が出やすいため自己判断は難しそうだ。次に、具体的なハウスダストアレルギーの対策方法を尋ねると、田中院長は以下の7点を教えてくれた。
●ハウスダストアレルギーの対策方法
1、掃除機がけは、吸引部をゆっくりと動かし、1畳当たり30秒以上の時間をかけ、週に2回以上行う
2、布張りのソファー、カーペット、畳はできるだけやめる
3、ベッドではマット、ふとん、枕にダニを通さないカバーをかける
4、シーツ、ふとんカバーは週に1回以上洗濯する
5、ふとんは週に2回以上干す。困難なときは室内干しふとん乾燥機で、ふとんの湿気を減らす。週に1回以上、掃除機をかける
6、部屋の湿度を50%、室温を20~25℃に保つように努力する
7、フローリングなど、ほこりの立ちやすい場所は拭き掃除の後に掃除機をかける
この時期は花粉症と思っていても、自己判断は難しいようだ。少しでも怪しいと思ったら、専門医にかかることをおすすめしたい。