マイホームをほしい(買いたい)と思っている人はどの程度いるのか。また、どんなタイミングでマイホームをほしいと思うのか。子を持たない結婚5年以内の既婚者・男女300名(20~49歳)に、アンケート調査を実施。彼・彼女らの潜在ニーズを探った。
調査結果によると、マイホームをほしいと思っている人は、夫が61.3%、妻が67.3%と、それぞれ半数以上にマイホーム所有意向があることが分かった。フリーコメントを見ると、「子どもができたとき」(32歳・女性)や「子どもができたら今の家は狭いので、もう少し大きめな家に住みたい。そのときに自分たちの持ち家だったらありがたいなと思う」(35歳・男性)など、子どもを授かったときのことを考える夫婦は多いようだ。
結婚年数別に見ると、2~4年目の人は特に所有意向が高いが、結婚年数を5年すぎると、ガクンとその数値は下がる。将来設計がある程度固まり、家計のキャッシュフローを見つめ直した際、マイホーム購入を諦める人が多い時期なのかもしれない。
他には、「インテリアを充実させたいとき(壁に穴をあけられなかったり)」(28歳・男性)や「好きな家具を買ったり、自由にコーディネートをしたいと思ったとき」(35歳・女性)など、賃貸ならではの不自由さを感じたとき、マイホームがほしくなる人は多いようだ。
さらに、現在住んでいる物件の居住形態別に詳しく見てみると、夫・妻どちらかの実家で暮らしている人(71.4%)が、もっともマイホームを欲している。両親と一緒に暮らす実家では、家に関する悩みに両親との関係性も加わって、マイホームを購入したいという思いが強くなっているのかもしれない。次点は、賃貸居住者(65.0%)、社宅・寮居住者(63.6%)と続く。
賃貸居住者以外のフリーコメントには、「回りに干渉されたくない」(28歳・男性)や「父親が鍵を持っているので、チャイムもなしに無断で入ってくるとき」(29歳・女性)と、夫婦以外の人間関係もマイホーム欲に影響していることが分かった。
多くの人が憧れているマイホーム。人生において大きな買い物であることは間違いないが、ほしいと思っているだけでは実現しない。マイホーム貯金を始める、モデルルームに足を運ぶ、住宅情報サイトで調べるなど、将来に向けて今できることから始めてみよう!