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連載実際どうなの? 結婚生活
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鈴木大介(考務店)
2015年6月10日 (水)

誰でも一度は考える、マイホームをほしいと思う瞬間は……

誰でも一度は考える? マイホームをほしいと思う瞬間は…
写真:iStock / thinkstock
春の引越しシーズンも落ち着き、新しい住まいで生活をスタートさせた人も少なくないだろう。ある程度の年齢を重ねると必ず考えることが、マイホームの購入だ。賃貸物件にずっと住み続けるか、それとも家を持つか悩みどころだが、どんなときにマイホームがほしくなるのだろう?

マイホームは結婚5年目以降にほしくなくなる?

マイホームをほしい(買いたい)と思っている人はどの程度いるのか。また、どんなタイミングでマイホームをほしいと思うのか。子を持たない結婚5年以内の既婚者・男女300名(20~49歳)に、アンケート調査を実施。彼・彼女らの潜在ニーズを探った。

調査結果によると、マイホームをほしいと思っている人は、夫が61.3%、妻が67.3%と、それぞれ半数以上にマイホーム所有意向があることが分かった。フリーコメントを見ると、「子どもができたとき」(32歳・女性)や「子どもができたら今の家は狭いので、もう少し大きめな家に住みたい。そのときに自分たちの持ち家だったらありがたいなと思う」(35歳・男性)など、子どもを授かったときのことを考える夫婦は多いようだ。

結婚年数別に見ると、2~4年目の人は特に所有意向が高いが、結婚年数を5年すぎると、ガクンとその数値は下がる。将来設計がある程度固まり、家計のキャッシュフローを見つめ直した際、マイホーム購入を諦める人が多い時期なのかもしれない。

【図1】買いたいと思う瞬間は、男性よりも女性の方が6%ほど多くなっている。

【図1】買いたいと思う瞬間は、男性よりも女性の方が6%ほど多くなっている。

他には、「インテリアを充実させたいとき(壁に穴をあけられなかったり)」(28歳・男性)や「好きな家具を買ったり、自由にコーディネートをしたいと思ったとき」(35歳・女性)など、賃貸ならではの不自由さを感じたとき、マイホームがほしくなる人は多いようだ。

さらに、現在住んでいる物件の居住形態別に詳しく見てみると、夫・妻どちらかの実家で暮らしている人(71.4%)が、もっともマイホームを欲している。両親と一緒に暮らす実家では、家に関する悩みに両親との関係性も加わって、マイホームを購入したいという思いが強くなっているのかもしれない。次点は、賃貸居住者(65.0%)、社宅・寮居住者(63.6%)と続く。

賃貸居住者以外のフリーコメントには、「回りに干渉されたくない」(28歳・男性)や「父親が鍵を持っているので、チャイムもなしに無断で入ってくるとき」(29歳・女性)と、夫婦以外の人間関係もマイホーム欲に影響していることが分かった。

【図2】現在の居住形態によってもマイホーム欲は異なるようだ。

【図2】現在の居住形態によってもマイホーム欲は異なるようだ。

多くの人が憧れているマイホーム。人生において大きな買い物であることは間違いないが、ほしいと思っているだけでは実現しない。マイホーム貯金を始める、モデルルームに足を運ぶ、住宅情報サイトで調べるなど、将来に向けて今できることから始めてみよう!

●[SUUMO結婚生活調査]より 
・調査期間:2015年2月25日~2015年2月26日                     
・調査方法:インターネット調査(クロス・マーケティング)                 
・対象:首都圏在住の20~49歳、2010年以降に結婚した共働き夫婦(子どもなし・持ち家なし)
・有効回答数:300名(男女150名ずつ)
https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/11/kekkon_seikatsu.jpg
連載 実際どうなの? 結婚生活 相手を許せないと感じる場面とは? マイホームをほしいと思う時はいつ? 家計の管理はどうしてる?など、実際の結婚生活について結婚5年以内の共働き夫婦に聞いてみました。
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