そこで、今回は25~49歳までの、子のいない結婚5年以内の既婚者・男女300名に、アンケート調査を実施。「相手の実家に帰省する際に、ストレスを感じたり気をつかうことはありますか?」という質問に、「ある」と回答した夫(男性)は51人(34.0%)に対して、妻(女性)は92人(61.3%)という結果になった。
女性は男性の約2倍、何かしらのストレスを感じているようで、フリーコメントにも、「食事やお茶の用意など、どこまで手伝えばよいのか分からない」(39歳・女性)、「ご飯の用意の手伝いを断られたりするとき」(32歳・女性)など、気遣いからの疲れともとれる意見が多かった。
ちなみに、男性は「なんとなく、漫然とストレスを感じる」(33歳・男性)「実家の冷蔵庫を勝手に開けられないなど、些細なこと」(30歳・男性)と、普段との勝手の違いや、これといった理由はないが、何となく居場所がないことにストレスを感じているコメントが集まった。
さらに、結婚年数別に詳しく見てみると、面白い。男性は結婚年数にかかわらず「ストレスがない」と回答した割合は5割以上で一定を保っているが、女性の場合は4年目以降、「ストレスがある」と感じている人は全体の6割を超え、年数を重ねるごとにだんだんとその割合も増加傾向に……。付き合う時間が長くなればなるほど、相手の気になるポイントやイヤな点は目につくようになるもの。「はじめは許せたものの、やっぱり我慢できない」。内に秘めるそうした思いが、ストレスを助長しているのかもしれない。
今回の調査では、帰省時にストレスを感じている人に、その要因をフリーコメントで回答してもらっているが、なかでも目立つのは「ニオイ」と「言葉」に関する内容。特に妻(女性)はストレスに感じる人が多いようだ。
―以下コメント抜粋
「飼ってる犬の臭いがキツい」(34歳・女性)
「かびくさい」(39歳・女性)
「家が汚い。ほこりだらけ。全体的にじめっとしている。その家独特のにおいが好きでない」(30歳・女性)
その他、「相手が外国人のため、文化や言葉の問題」(28歳・男性)「方言が聞き取れないから何を言ってるか分からない」(34歳・女性)など、言葉に関するコメントも目立つ。国際結婚の場合は母国語が異なるため、ある程度の覚悟は必要だろう。だが、ニオイや方言はその家庭ならではのもの。長くその家庭で育った人にとっては、それが当たり前であり、違和感を抱くことも少ないもの。指摘によって、相手が気分を害することも多い話題だけに、相手には言えず内側に抱え込んでしまう人も少なくないのだろう。
年に数回の連休だからこそ、帰省をするならストレスフリーで過ごしたいもの。今回の調査では、妻(女性)のほうがストレスを感じやすい事情が明らかになったが、長く添い遂げる相手だからこそ、互いにケアする気持ちを大切に。夫(男性)はパートナーへの気遣いも忘れないように心がけよう!