冬の終わりも近づき、春に向けて何かを始めたくなるこの季節。だがその前に、食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足で、冬の間じゅういたぶり続けてきた己の体をメンテナンスしなくては。せっかくならば食事にも気を使い、体の内側からケアしたい。
そこで、素人でも取り入れやすいマクロビオティック(マクロビ)について、クッキングセラピストの田頭和み(たがしら なごみ)さんに話を聞いた。そもそも「マクロビ」とは?
田頭さんによると、マクロビの食事には主に3つの原則があるという。
●一物全体(いちぶつぜんたい)…皮や根も含め、自然の恵みを余すことなく丸ごといただく。
●身土不二(しんどふじ)…生まれ育った土地で、その季節にできた食べ物を用いる。
●陰陽調和(いんようちょうわ)…食べ物のもつ「陰」と「陽」の性質を踏まえて、バランスよく食べる。
なお、肉や魚や乳製品、卵、白砂糖などは、好ましくない食材とされている。
ところで、季節の変わり目にあたる今の時期、マクロビに期待できる効果とは何だろう。
ではここで、田頭さんおすすめの季節の食材をいくつか紹介しよう。
「マクロビ」というとなんだかストイックなイメージがあるが、田頭さんから「毎日欠かさずマクロビを取り入れるのが無理でも、できるときに意識した食事にするだけで体調が変わってきますよ」とアドバイスいただいた。
新生活で環境が変わったり、一人暮らしをしているとついつい食事をおろそかにしがち。旬の食材を楽しみながら、活動的になる季節に向けて「体のキレ」を取り戻そう。