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倉畑 桐子
2014年5月30日 (金)

愛知県民・名古屋市民が選ぶ「住みたい街ランキング」気になる1位は?

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撮影:SUUMOジャーナル編集部

リクルート住まいカンパニーでは、「2014年版 愛知県民・名古屋市民が選ぶ住みたい街ランキング」を発表した(http://www.recruit-sumai.co.jp/press/2014/04/2014.html)。愛知県民&名古屋市民版の発表は今回が初めて。愛知県では「シングル」「DINKS」「ファミリー」のライフステージ別、名古屋市では男女別に分けて調査した。その結果は意外?それとも納得!?注目部分をピックアップして解説しよう。

愛知県民・名古屋市民共に1位は「名古屋」。周辺の再開発にも期待大

愛知県民・名古屋市民とも1位に選んだのは「名古屋」。JR東海道新幹線の全列車が停車するターミナル駅であり、その高い利便性が重視された。「東京や大阪はもちろん、海外へ行くのにも中部国際空港セントレアへのアクセスが便利なため」(男性46歳/ファミリー)などの声が挙がった。

都会的かつ商業的なエリアでもあり、多くの人の住みたい街としては少々意外だが、近年は徒歩圏内にマンションが建つなど、住む街として認知されてきている。飲食店やショッピング施設の充実ぶりから、シングルや共働きのDINKSにも魅力的だ。

高い支持を得る「名古屋」のキーワードは、交通と商業の利便性、そして再開発だ。2015年にはオフィス兼商業ビルである大名古屋ビルヂングの新ビルが竣工予定。駅の南に広がる笹島エリアでは、名古屋市施行の土地区画整理事業のもと、「ささしまライブ24」の大規模再開発が進行中だ。敷地内に愛知大学名古屋キャンパスが開校したほか、今後も賃貸住宅などの建設が予定されていて、期待値も大きい。

愛知県民のランキングで2位、名古屋市民のランキングで4位の「金山」にも、「交通の便が非常にいい」(女性44歳/ファミリー)、「生活に必要なすべての施設がそろう」(男性43歳/シングル)といった声が。名古屋駅に次ぐターミナル駅で、名鉄線、JR線、地下鉄線の計5路線が乗り入れる。駅北口を出ると「アスナル金山」があり、一見、商業施設やアミューズメントスポットが目を引くが、駅徒歩圏内にタワーマンションが建ち、徒歩約15分の距離に「イオンモール熱田」がある。熱田神宮方面に向かえば住宅地が広がる。そんな、実質的な利便性が支持されたようだ。

愛知県民・名古屋市民が選ぶ「住みたい街ランキング」気になる1位は?

【図1】愛知県民・名古屋市民が選ぶ住みたい街(駅)総合ランキング(出典:リクルート住まいカンパニー『2014年版 愛知県民・名古屋市民が選ぶ住みたい街ランキング』)

洗練されたイメージの東山線沿線強し。桜通線から「徳重」が大健闘

一方、愛知県民と名古屋市民が選ぶランキングの3位は、共に「星ヶ丘」。それぞれ10位以内に「覚王山(かくおうざん)」や「藤が丘」、「本山」もランクインし、地下鉄東山線沿線強しといったところ。東山線は、名古屋のメインストリートといえる広小路通に沿って地下を走っているため、沿線沿いは早くから住宅地として開発され、住環境が整っている。

名古屋市の男女別ランキングでも女性が1位に選んだ「星ヶ丘」。「星が丘テラス(ショッピングモール)に近いし、将来的に子どもが学校に通いやすそうだから」(女性30歳/ファミリー)、「おしゃれで洗練された店が多く、セレブの街のイメージ」(男性37歳/DINKS)などの意見があった。

駅前に百貨店やショッピングモールがあり便利な一方、東山動植物園の緑を借景にできる環境が魅力。毎年新築マンションが継続的に分譲され、住宅の値段も高すぎないなど、“手の届くセレブ感”が支持される秘密だ。日泰寺や古民家カフェなどがあり、古き良き街並みが残る「覚王山」や、「八事(やごと)」方面へ向かうと名古屋大学があり文教地区として知られる「本山」、ファミリー向けの施設が増えた「藤が丘」も憧れの街だ。

注目株は名古屋市民が9位に選んだ「徳重」。2011年開業の地下鉄桜通線の終着駅で、緑区役所徳重支所などの共同ビル「ユメリア」へ直結。ショッピングモールへも連絡通路でつながる。新たな住宅地として整備が進む緑区は、男女別やライフステージ別の「住みたい行政市区」でも3位と高順位。市内で自然が感じられる緑区にあり、交通や生活の利便性が高まったことで、名古屋市民から熱い視線が注がれているようだ。

名古屋市民のランキングでは、東側に「覚王山」や「本山」、「星ヶ丘」といった人気エリアが集中している東山線沿線が支持を集めた。西側にも目を向けると、通勤距離は同じでおトクな物件が見つかるかも…!? 愛知県民のランキングでは、豊田方面への通勤に便利な「岡崎」や「刈谷」が安定の支持率。2015年には「長久手」にIKEAがオープン予定なので、エリアが近い「藤が丘」の人気も上昇しそう。ランクインした街は、生活環境が整っていることが伝わるので、一見意外な躍進でも、背景を考えれば納得。名古屋に住む筆者としても、街の動きを感じるランキングだった。

●2014年版 愛知県民・名古屋市民が選ぶ住みたい街ランキング
HP:http://www.recruit-sumai.co.jp/press/140425_aichipref.ranking2014.pdf
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