高校野球を地域別に振り返ると、興味深い事実がいくつも浮かび上がる。高校野球史に詳しい森岡浩氏が、富山、奈良、愛知の高校野球マル秘情報を解説する。
●戦前は弱かった強豪・高知
今や強豪県となった高知県だが、戦前は一度も甲子園に出場したことがない。四国では香川県と愛媛県が圧倒的に強く、高知県勢は1枠だった四国予選を勝ち抜くことができなかった。初の代表は、戦後第1回の1946年夏に出場した城東中学(現・高知追手前)で、翌1947年選抜では準決勝まで進んだ。
●「甲子園経験率」が高い鳥取県
2015年センバツに初出場を決めた米子北は、同県勢としては14校目の甲子園。これによって昨年夏の予選の参加校24校のうち13校が甲子園経験校となった。参加校全体に占める甲子園出場率は驚異の54.2%!
●最後まで甲子園に出られなかった宮崎
1972年返還の沖縄県(甲子園初出場は1958年)を除き、最後まで甲子園の舞台を踏めなかったのが宮崎県。初出場は1954年夏の高鍋。
以上のトリビア以上に加え、地方予選でこれまで起こった「大番狂わせ」を47都道府県で徹底網羅、特集した週刊ポスト増刊『プロ野球&甲子園 甦る伝説』を読めば、高校野球がさらに楽しくなる!
※週刊ポスト2015年3月6日号