20091209_01

「狭っ!」と思わず突っ込みたくなるようなこの写真。
カップルが楽しそうに押し込められているのはバスタブだ。
そう。ギュウギュウになりながらカメラを覗くカップルはまったく苦しそうではない。むしろ心底この状況を楽しんでいるように見える。
それは何故か?

この作品を撮影した写真家であり、パリの有名セレクトショップCOLETTEでの写真集販売など、世界で活躍されているフォトグラファー ハルさんにお話お伺いした。

—カップルをテーマに作品を撮りはじめた理由は?

もともとは昼間に街中で風景などを撮っていました。それが仕事で昼間が忙しくなってしまって、夜に作品作りをするようになったんです。
ライブハウスやクラブなどに出入りして写真を撮るうちに、カップルを撮った写真が面白いことに気付いて・・・。
カップルには愛や人生が詰まっているような気がする。写真になると、凄くそれが伝わってくるんですよね。

—では、バスタブの中のカップルを撮ったのは何故ですか?

愛が一番現れる場所は何処だろうなと考えていました。
それで、バスタブは普通であれば体を暖める場所ですが、カップルにとっては愛を密着させる為の、方舟、胎内、棺、ランチボックスと同様に生や死、人生の喜びだと思ったんです。
それで始めたんですが、はっきり言って狙い通り。
カップルの世界観がモロに出て、幸せな作品が撮れるんですよね。

—そうですよね(笑)。
なんか二人きりの時のカップルの世界観って、普段あまり見る事ができないじゃないですか?それが垣間見えるようなハッピーな作品だなと思いました。
その他にセールスポイントなどありますか?


おっしゃる通りに、作品を見た方がとにかくハッピーな気持ちになってくれるような作品を目指しています。その為にまず、自分が幸せな精神を保てるようにしていたいですね。

—幸せな精神と言うと?

新しい出会いや刺激的な方とのコミュニケーションを取れる事が私の幸せですが、写真を撮るようになる前は見知らぬ人に平気で話しかけられるタイプではありませんでした。
なので、個人情報や肖像権にシビアなこのご時世に、あえて人物を被写体にすることに挑戦し続けていますし、今後もそうしていきたいです。

ハッピーを追求する写真家。フォトグラファー ハルさん。バスタブという究極の愛の形でのカップル撮影はまだまだ続行しているのだそう。
「最高に幸せな写真を一枚撮りたい!」というカップルは是非、20091209_04まで連絡してみては?

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3rd写真集 「Couple Jam」の表紙にもなったカップルの写真

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フォトグラファー ハルさん

フォトグラファー ハル オフィシャルホームページ
http://www.photographerhal.com/

(Written by 沢岡ヒロキ)

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