住まいの雑学
ISHIYA /企画・エフェクト
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2014年10月5日 (日)

床の違いでお手入れが変わる? フローリングのお手入れ方法

床の違いでお手入れが変わる? フローリングのお手入れ方法(写真: iStock / thinkstock)
写真: iStock / thinkstock

海外の床といえば、欧米はフローリングやカーペット、アジア・中東では石づくりが中心と、生活形態や習慣によって床の事情は変わる。そして当然だが、それぞれに応じて掃除やお手入れの方法も千差万別。欧米ではカーペット専門の掃除用具があり、中東や東南アジアなどでは、石づくりの床はモップで水拭きが基本。日本の伝統的な床である畳も、水拭きがスタンダードだ。

とはいえ、日本においては近年、畳部屋よりフローリングの部屋が多くなっている。そこであらためて、フローリングの床のお手入れ方法について、住宅建材メーカーの大建工業株式会社広報部の池谷さんにお話を伺ったのでご紹介したい。まず畳と比べた、フローリングの利点を聞いてみた。

「掃除がしやすく、カビやダニが発生しにくいのでお子様やアレルギーのある方にも安心です。メーカー各社が豊富なラインナップをしていますので好みに合わせてお選びいただけます」

どういったラインナップがあるのだろうか?

「傷が付きにくいものやワックス不要でお手入れが簡単なもの、車いすでも使用できるものなど、さまざまな機能を備えたものがあります」

そうはいっても、やはりフローリングは傷が気になってしまう……。なにか対策はないものだろうか?

「テーブルやイスなどをひきずると、当たり前ですが表面を損傷させる恐れがあります。ですから、テーブルやイスの足先にフェルトやゴムキャップ等を付けて保護してください。また、キャスター付きのイスや家具を使用される場合は、カーペットを部分敷きにするなど、フロア表面を保護してください」

なるほど。フェルトやゴムキャップ等でカバーをすれば過度な摩擦は防げ、床が傷付くことはなくなるのだ。ちなみにフローリングは一面平らなので掃除も簡単そうだが……。

「乾いたぞうきんでカラ拭きし、水拭きはしないでください。水拭きを頻繁にしたり、スチームモップや化学ぞうきん(紙シートや布に薬剤を染み込ませたもの)を使用すると、損傷の原因となります。ひどい汚れがついたときは、カラ拭きでゴミやホコリを取り除いたあと、固く絞ったぞうきんか、住居用洗剤(中性)を含ませたぞうきんで汚れを拭き取ってください」

畳の情緒や感触がお好きな方もいるかもしれないが、耐久性や手入れの簡単さから判断すれば、フローリングは快適に暮らせる万能床なのかもしれない。好みは人それぞれだが、もしリフォームや物件の購入を考えているならば、その点も考慮してみてはいかがだろうか。

●取材協力
大建工業株式会社
HP:http://www.daiken.jp/
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