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「南海トラフ巨大地震」に備えるための今始める暮らしの防災

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「巨大地震」が起きても、事前の防災で守れる命が増える

2011年3月11日に発生した東日本大震災を教訓として、南海トラフ巨大地震や首都直下型地震などの大震災への対策が求められています。いつ起きるかわからない地震を止めることはできません。しかし、想定された被害の厳しい数値を見て半ばあきらめの感情や恐怖心を抱くのではなく、事前の備えによって被害を最小限にとどめる「減災」に今すぐ取り組むことは可能です。災害の規模が大きければ大きいほど、国や県、市町など公的機関からの救助、救援には時間がかかります。災害から人や地域を守るためには、まず「自助(自分の身は自分で守る)」が鉄則です。

災害発生時「命を守るため」に家族と事前に話し合っておきたい3つのこと

もし今、大規模な地震が発生したら……。頭の中でシュミレーションしてみてください。漠然としたイメージしか浮かばなければ、災害発生時「命を守るため」に何をすべきか、まず家族と話し合う機会を持ちましょう。想定されることは多々ありますが、ポイントは以下の3点です。

■家屋の倒壊や家具の転倒の危険性を確認する。
■家族との連絡方法や避難場所、安全な避難ルートを確認する。(在宅と外出先の場合もしくは連絡できない場合はどうするか)
■防災・避難用品を準備する。防災・避難用品としては、救援がなくても3日間過ごせるだけの水や食料、トイレ、懐中電灯、ラジオなどが必要です。

3点目の「防災・避難用品を準備する」に関しては、以下に留意してください。

・避難する時の非常持ち出し袋と、避難生活を送るために必要なものを分けて備える。
・家族構成に合わせて内容を検討する。
・毎年日を決めて賞味期限、使用方法等を確認する。そして、家族の中に高齢者や乳幼児などの災害時要援護者やペットがいる場合は、その対応も決めておきましょう。

自助+共助の精神で災害に備えることが減災の第一歩

そして、いざという時には「共助(近所や地域の人たちが助け合う)」が肝要です。日頃から近隣の人とコミュニケーションをとり、地域の防災訓練には積極的に参加しましょう。また、自分が住んでいる土地の特徴や、過去どのような災害があったかなどを地域の人たちで共有しておくと、より具体的に災害に備えることができます。今からでも遅くはありません。自助、共助の精神で災害に備えましょう。それが減災への第一歩なのです。

仙波誉子

消防・防災のプロ

産業カウンセラー

仙波誉子さん(株式会社岩本商会)

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