皆さんは段ボールでつくられた家具があるのをご存じだろうか? 部屋の模様替えや引越しのときに、家具の移動や解体、組み立てで苦労する方も多いはず。そんなとき誰でも簡単に組み立て解体ができて、さらに軽くて丈夫な家具があればどんなに便利だろう。
そこで今回は、段ボール家具の総合サイトdancag(http://www.dancag.com/)を展開するhacomo株式会社の中木さんにお話を伺ってみた。
まず、なぜ段ボールで家具をつくろうと?
「初めは会社の事務所で使用する本棚を段ボールでつくってみようというのがきっかけでした。弊社の段ボール家具で使用している素材は、特殊強化段ボールという1m2あたり3tもの荷重に耐えられる、非常に丈夫な素材を使用しております」
3tまで大丈夫な段ボールがあったとは驚きだ。では、段ボールで家具をつくることに不安はなかったのだろうか?
「本当に支障なく使えるのか、どのくらいの重さに耐えられるのかといった素朴な疑問からのスタートでした。実際に使用してみるとかなり丈夫で、会社を訪れたお客さまにも好評だったので、本格的に段ボール家具製作をスタートさせました」
普通の家具との違いや、段ボール家具のメリットは?
「木材よりも軽く、かなり丈夫な点です。弊社の商品では、お客さまに組み立てていただくものがほとんどですが、その際にはねじ等の道具は使いません。パーツ(段ボール)を差し込むだけで簡単に組み立てることができ、使わないときには解体して、コンパクトな形状でしまっておくことも可能です」
軽くて扱いやすい、というのは従来の家具とは大きく異なる点。では、利用者の反応はどうなのだろうか?
「『想像していた以上に丈夫だった』、『段ボール製なのでとても温かみがある』という声をよくいただきます。処分しやすいという点から、成長過程にあるお子さま向けの商品が売れ筋ですね」
いらなくなった段ボールは、資源ごみとしてリサイクルできるというメリットもある。軽くて丈夫、地球にも優しい段ボール家具でお部屋を彩ってみてはいかが?