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大学生の部屋探し・新生活
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長谷井 涼子
2013年3月25日 (月)

新大学生必見! 気持ちよく住める間取りのポイント

写真: iStockphoto / thinkstock
写真: iStockphoto / thinkstock

初めてのひとり暮らしで、どんな間取りがいいか全く分からない。検索したものの、どれも同じように見えてしまう…という人は多いはず。ところが実は間取りのちょっとした違いで住みやすさは大きく変わってきます。そこで、さまざまな間取り例をもとに、住みやすい間取りの条件について探ってみました。

■1Kとワンルームの違いは?

初めてのひとり暮らしなら、間取りの検索条件は「ワンルーム」か「1K」にするのが一般的です。ちなみに「1K」とは「1ルーム+K(キッチン)」の略で、ワンルームとの違いはキッチンと居室がドアで仕切られているかどうかという点です(図1の間取り(1)(2)参照) 。 基本的に狭くなるほどワンルームの割合が増えるようです。

新大学生必見!気持ちよく住める間取りのポイント

【図1】ワンルームと1Kの違いは仕切りがあるかどうか

また、ワンルームの場合はキッチンスペースや廊下部分も含めて「○畳」と表記されている場合もあるので、「洋室7.5畳のワンルーム」と「洋室6畳の1K」では居室部分の広さはほとんど同じというケースもあり、注意が必要です。

ちなみに「CL」はクローゼット、「UB」はユニットバスの略。「洗」は洗濯機置き場、「冷」は冷蔵庫置き場で、一部の例外を除いて、洗濯機や冷蔵庫が付いているわけではありません。

■18㎡、21㎡ 24㎡etc. 3㎡(1畳)分の違いはどこにでる?

図2に挙げたのは、3つの1Kの間取り。それぞれ3㎡ずつしか違いません。居室もさほど変わりません。でも細かく見ていくと住み心地に直結する違いがあります。

新大学生必見! 気持ちよく住める間取りのポイント

【図2】居室以外の空間に3㎡の違いが出る

(間取り(3)) 18㎡の場合、キッチンは通路程度の広さです。収納が小さめか、バス・トイレが同じのユニットバスになっている場合も多いでしょう。
(間取り(4)) 21㎡になると、バス・トイレ別になり、収納の幅も広くなります。
(間取り(5)) 24㎡になると、キッチンがやや広くなり、洗面室がお風呂やトイレとは独立したスペースになります。

もちろん広くなればなるほど家賃は高くなりますので、「やっぱり24㎡以上は欲しい」「僕は18㎡程度で十分」など、「○㎡」という面積の数字も部屋選びの条件のひとつにしてみては?

■実家暮らしよりモノは確実に増えるため、収納は何より重要

ひとり暮らしの場合、実家の自分の部屋ぐらいのスペースでは不十分です。というのも、実家なら自分の部屋以外にあった冷蔵庫、掃除機、洗濯機も、ひとり暮らしなら、すべて自分の居住スペースに納めなければいけないからです。

今は玄関に放置してある靴、買い置きのお菓子、増え続ける洋服・・・。どんどんモノは増えるでしょう。そのため、使いやすい間取りかどうかは収納の充実度がカギともいえます。間取図や現地では、どれだけ収納が多いかどうかをチェックしましょう。

また、収納が少ないと収納家具を買わないといけなくなるため、「収納が少ない8畳」と「収納充実の6畳」なら、後者のほうがオススメです。

■見落としがちな「気持ちよく住める」間取りのチェックポイント5

同じように見えるひとり暮らし向けの間取図。ところが細かく見ると、実は細かな部分で住み心地が変わります。部分別に見ていきましょう。

【1】玄関から室内は丸見えにならない?

「玄関を開けたらベッドまで丸見えだから、宅配便の受け取りのときに恥ずかしい」(間取り(6))というような声もあるので、玄関から見て壁やドアが目隠しになってくれるつくり(間取り(7))だと安心。ただしひとり暮らし向けの1Kなどの物件では少ないようです。

新大学生必見!気持ちよく住める間取りのポイント

【図3】玄関から居室が直接見えないような間取りだと安心

【2】バルコニーはある? 洗濯物を十分干せるスペースはある?
「部屋を選ぶときに、バルコニーの有無は気にしてなかったので、洗濯物を干すときに困った!」というように、バルコニーの有無は間取図上では見落としがちなポイント。また間取図でバルコニーとあっても、窓が腰高窓ですぐ出られない、洗濯物を干すスペースがない場合もあるので、写真や現地で実際のバルコニーのサイズや形、屋根の有無などを確認しましょう。

【3】収納は十分? クローゼット、物入れ、押入れの違いは?
「収納はあるけど布団が入らないので、結局出しっぱなし」というように、収納の種類にも注意しましょう。一般的に、「押入れ」は奥行きが90cm程度と深く、中央に棚があるタイプ、「クローゼット」は奥行き50~60cm程度で洋服をかけられるもの、「物入れ」はどちらでもない、やや小さめの収納スペースであることが多いようです。写真である程度確認できるでしょう。あらかじめ収納したいものが決まっているなら、見学時にメジャーで収納スペースを確かめるのもアリです。

【4】脱衣スペースはある? 洗濯機置き場の場所は?
ひとり暮らしの場合、スペースに限りがあるため、洗面や脱衣のスペースがない場合も多いようです。「キッチンや廊下で服を脱ぐことになるので、友だちや恋人が泊まりに来たときにちょっと気まずい」という声も。できれば浴室前に洗面室が独立してあると便利です。しかも洗面室に洗濯機置き場があれば(間取り(8))、脱いだ服をそのまま洗濯機に入れられ、お風呂の残り湯を洗濯に使えます。

新大学生必見! 気持ちよく住める間取りのポイント

【図4】洗面室独立はなにかと便利

ちなみに洗濯機置き場が外廊下やバルコニーにある場合、洗濯のたびに外に出なければいけない、洗濯機が汚れやすいというデメリットがあります。それだけでなく、音が室内にあるときよりも大きく響くので、より洗濯時間に配慮が必要だったり、洗濯物が盗まれるというトラブルもあるので注意が必要です。
スーモでは「洗面室独立」「室内洗濯機置き場」はこだわり条件で検索できます。

このように、間取図だけでは分からないポイントもたくさんあるので、できれば現地で実際に目で見て確かめる、遠方などでむずかしい場合は部屋だけでなく、収納や水まわりなども写真で確かめると「こんなハズじゃなかった!」という失敗は避けられるはずです。

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