都内を代表するターミナル駅・東京駅の近辺に住まいがあれば何かと便利だろう。そこで今回は、東京駅まで乗り換えせずに30分以内で行くことができる便利さと、リーズナブルな家賃相場を兼ね備えた駅を調査。徒歩15分圏内にあるワンルーム・1K・1DK物件の家賃相場が安い、トップ15の駅をさっそく見ていこう。
東京駅はさまざまな方面へ向かう路線が発着するため、ランキングにも多彩な路線の駅がお目見えする結果に。「東京駅から30分」だと案外遠くまでいけるので、所在地も東京、千葉、埼玉、神奈川とさまざまだ。
そんななか、1位になったのは東京都江戸川区に位置する葛西臨海公園駅。JR京葉線で東京駅から5駅、駅の北東部に小中学校が点在するほか、大型マンションが立ち並んでいる。駅の目の前にはバーベキュー広場や水族館がある「葛西臨海公園」が位置し、休日にファミリーでふらっと行くことができる。
2位の舞浜駅は所在地としては千葉県浦安市だが、1位の葛西臨海公園駅からJR京葉線で1駅。人気テーマパークの最寄駅であり、名前を聞いたことがある人も多い駅だろう。この「舞浜」という地名、浦安市公式サイトによると同テーマパークの本拠地があるアメリカの「マイアミビーチ」に由来して命名されたそう。マイアミの舞+ビーチの浜で舞浜、ということだろう。レジャーの街というイメージが強いが、駅から離れると整然とした街並みに住宅が並び、小中学校や大学病院も点在している。
8位の赤羽駅は駅前ににぎやかな商店街が広がり、高架下には2014年11月にリニューアルしたショッピングセンターもある生活しやすい環境。宇都宮線・高崎線のほか京浜東北線、埼京線などJR各線が停車する。宇都宮線・高崎線はこれまで上野駅止まりだったが、今年3月に上野駅~東京駅を1駅で結ぶ上野東京ラインが開通したことで乗り換えせず東京駅まで行けるように。赤羽駅~東京駅も京浜東北線では12駅のところ、上野東京ライン利用なら3駅と短縮し、アクセスのよさが向上した。
上野東京ラインの開業により、東京駅を経由してJR宇都宮線・高崎線とJR東海道線の相互直通運転がスタート。そのJR東海道線の沿線である川崎駅も11位にランクイン。JR川崎駅のすぐ近くには、地下街で結ばれた京急川崎駅があり、京急本線と京急大師線も利用可能だ。駅周辺には「ラゾーナ川崎プラザ」など大型商業施設が立ち並ぶ。また川崎駅では2017年度の完成を目指して北口自由通路の整備も進んでおり、エキナカ商業施設も新設予定。今後さらなる発展が楽しみな駅なのだ。
路線に注目してみると、トップ15のうち最も多くの駅がランクインしたのはJR京浜東北線。東京駅まで約30分の4位・川口駅から、8位・赤羽駅、6位・東十条駅、10位・王子駅、8位・上中里駅の順に連続する5駅がランクインした。続いて多かったのは4駅がランクインしたJR中央線だった。
今回のランキングは東京駅まで30分圏内に絞って調査したが、所要時間が短いほど家賃相場が高い、とばかりはいえない結果となった。また、単純に都内だからといって家賃相場が高いわけでもない様子。「便利な立地は高そう…」と考えがちだけれど最初から諦めず、気になる駅があるならまずはいくつか物件をチェックして、家賃相場を調べる価値はありそうだ。