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2014年4月12日 (土)

現存する奇跡! 都心にたたずむヴィンテージ賃貸住宅「和朗フラット」

通称スペイン村と呼ばれる「和朗フラット」(画像提供:ジェイ・ネットワーク株式会社)
画像提供:ジェイ・ネットワーク株式会社

東京都心六本木にほど近い港区麻布台の飯倉片町に、ひっそりとたたずむヴィンテージ住宅がある。通称スペイン村と呼ばれる「和朗フラット」だ。

この建物は、昭和11年ごろ建てられた洋風集合住宅で、当時5棟が建てられたが戦火で一部消失し、現存するのは1号棟、2号棟、4号棟の計3棟。そしてじつは、戦前からあるこの洋風ヴィンテージアパートは、今でも賃貸住宅として現役なのだ。

そこで和朗フラット1号棟、2号棟の管理をしているジェイ・ネットワーク株式会社の原竹さんに、どんな方に人気があるのか伺ってみた。

「男女問わずシングル、カップル、ご夫婦など、ごく普通の方々ですよ」

個性的な物件だけに、芸術家がアトリエにしていたりするのかと思いきや、そうでもないようだ。では、その方たちは、どのような理由で和朗フラットを選んでいるのだろうか?

「昭和の雰囲気を感じられて、まるで田舎にいるかのようなデザインが人気の理由だと思います。港区はビルやマンションが多く、時間に追われながら、ストレス社会に生きている方たちが多い場所です。自宅にいるときぐらいは、緑が多く静かな環境で落ち着ける場所が良い…。そういった理由で和朗フラットを選ばれるのではないでしょうか」

なるほど、自宅が癒やしの空間として機能しているということか。ところで、改修工事を繰り返し、大切に住み継がれているこのアパート、室内にはどんな設備があるのだろうか?

「一般的なマンションと一緒で、バス・トイレ・キッチン・エアコンなどはそろっていますので不自由はないと思います。ですが、木造アパートで窓のサッシも木枠なんです。そのため冬は、最新のマンションなどと比べれば当然寒いですが、骨董品のような歴史を感じさせる木枠の窓と部屋の雰囲気が良いと、お客様には好評を得ています」

多少の寒さも、都心にたたずむヴィンテージアパートの風格の前には吹き飛んでしまうのかも。いつかはこんな歴史ある住宅での暮らしはいかがだろうか?

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