新しい環境での生活がスタートして約1か月半。引越しをして新しい街に住み始めたという人にとっては、まだまだ戸惑うことも多いかもしれない。特に、新しく使うことになった最寄りの駅や路線の情報は、時刻表だけではなく、遅延や運行状況などの情報が手元のスマホで確認できれば便利なのに……と、思うこともしばしば。
そんな要望に応え、公式のスマートフォンアプリをリリースしている事業者があるので、いくつか見ていこう。
まず紹介したいのは東京メトロの公式アプリ「東京メトロアプリ」。
街を歩いていて「一番近くの地下鉄駅はどこだろう?」と思うことはないだろうか? 特に道に迷ったときは「とりあえず最寄りの地下鉄駅まで戻りたい」ということも多いと思う。そんなときにはこのアプリの「最寄り駅」機能が便利だ。携帯の位置情報から、近くの地下鉄駅を案内してくれる。
また、目的地にはどの車両に乗れば一番近いのか? という乗車位置情報などもスマホ上でチェックできるうえ、迷いやすい地下鉄駅の構内図も確認できる。これがあれば、地下鉄の案内は無くてもまったく困らないレベルのアプリだ。
続いてJR東日本が2014年3月にリリースした「JR東日本アプリ」を紹介したい。
さすが、JR東日本公式だけあって、駅構内の案内図などの圧巻の充実度。さらにJR東日本管内の各駅の時刻表はもちろんのこと、リアルタイムで各路線の遅延情報なども確認できる。
そして、遅延した場合は遅延証明書をネット上で発行できる。至れり尽くせりの機能である。
と、ちょっとテンション高めに紹介してしまったけれど、ここまでは「公式アプリ」ならば、まあ、あって当たり前の機能かもしれない。しかし、JR東日本アプリが公式たる底力を見せるのはここから。
「山手線トレインネット」を見てみると、山手線の列車の現在位置がリアルタイムで分かるだけでなく、各車両の温度まで分かってしまう。いまだかつて「電車の中の温度知りたいなぁ」なんて思った人、どれほどいるのか分からないけれど、こうやって提示されるとなんだか便利な感じがしてしまうのがすごい。
リアルタイムに分かるものはこれだけではない。東京駅のコインロッカーの空き情報が、これもリアルタイムで分かるのだ。確かにコインロッカーの空き情報が知りたいと思うことがたまにあるのでこれは使える。
アプリとしてはまだ実験中の箇所も多く、すべての機能が完全に使えるというわけではないのだが、情報の量や質ではほかの鉄道事業者公式アプリを圧倒しているのは確実だ。
ほかにも、東急線のキャラクター”のるるん”のミニゲームが楽しめる「東急線アプリ」や、沿線のおすすめレストランなどを質問できる「阪急阪神おでかけアプリ」など、個性的なサービスが魅力的な鉄道事業者公式アプリ。
普段利用している鉄道路線のアプリがあれば必ずダウンロードしておきたい。